ガチャったのです>丸井と切原でお送りします





「はぁ〜食った食った」

「よー食いますね、ったく」

「美味かったなー」

「まぁ。じゃ、帰りますか」

「ちょっと待て。新宿よってく」

「は?どこ行くんスか」

「本屋」

「紀伊●屋?もう終わってるんじゃないんスか?時間的に」

「前のア●メイトならやってる」

「…あっそ」

「ジロくんも帰っちゃったしなー」

「残念でしたね」

「しょーがねぇ。向日と宍戸のお迎えだったし、送ってくっつってもあの二人聞いてくんねーしよ」

「ほんと、ジローさんって周りのガードがカタイっつーか」

「だよな〜。ま、週一で立海練習見に来くるのに目ぇ瞑ってもらってるだけでも、ありがたいのかもなー」

「ですね。よく跡部サン、許したっつーか」

「最初はジロくん、黙って立海まで来てたらしいぞ」

「で、忍足サンと向日サンにつけられたんでしたっけ」

「そ。跡部にバレで大目玉」

「一応、練習休みの日にきてたんでしょ?ならいーんじゃないんスかね」

「だいぶ言い合ってたしな。で、跡部が折れた、と」

「跡部サンて、いったい…」

「ジロくんの保護者その1」

「は?」

「向日と宍戸もかなりの過保護だけど、跡部に比べれば何てこたぁねぇ」

「はぁ」

「周りに言うなって約束させてデートしても、どこからともなくリムジンで颯爽とやってきてジロくんさらっちまう」

「何でわかるんスか?」

「わかんねぇ…ジロくんにGPSつけてるとしか思えねぇよ」

「まぁ、でもそのおかげで見つかったこともありましたしねぇ」

「…だから強く言えねぇんだろい」

「あっそ」






「よし、新刊ゲット!」

「地元戻ってから買ってもよかったんじゃないんスか?」

「ばっかやろう、新刊は発売日に買わないと意味ねーだろい!」

「これから電車のって…着くの、23時過ぎになるし」

「(無視)ついでにグッズのぞいてみるか」

「グッズ?」

「テニプリグッズ」

「はぁ。つーか欲しいんスか?」

「奇跡的にジロくんのグッズがあるかもしんねぇ」

「いっつもねーじゃん」

「…そうなんだよなぁ」

「氷帝って、まぁ跡部サンのグッズが多いのは仕方ないですけど、それでもジローさんのって極端に少なくないッスか?」

「そうそう。ジロくん、漫画もアニメもあんま出ねぇし」

「ペアプリなんて、奇跡でしたね」

「いや〜相手がジロくんって聞いてすっげー嬉しかったけどさー」

「俺なんて、マムシだし…」

「合宿でも同室だし♪」

「…俺、合宿も海堂ッスよ」

「あと、日吉と財前だっけか。全員他校2年か」

「どういう組み合わせなんスかね」

「さぁな〜俺は満足だけど」

「でしょうよ」

「仁王なんて二人じゃん」

「アレも特殊ッスよね。樺地と仁王先輩」

「4人部屋で2人かー」

「俺んとこの誰か一人、まわしたいッスよ」

「俺んとこの向日、仁王のとこに入れらんねーかなぁ」

「!アホかっつーの。ムリに決まってるでしょ」

「…オイ、誰がアホだって?」

「う…す、すんません」

「まぁいい。はぁ〜向日がどっか行けばジロくんと二人部屋なのになー」

「そんなの跡部サンが許すわけないッスよ」

「だよなー」






「…あ、これって」

「ん?」

「ガチャ」

「ああ、最近多いな、コレ系。ラバーマスコット」

「これ、テニプリ?」

「だな。氷帝バージョンか。…って、おい、これ!!」

「はい?」

「このキャラ!!」

「ジローさん?!」






「すっげぇ〜珍しー!!ジロくんいるなんて!!」

「跡部サンと、樺地、宍戸サン、向日サン、鳳…と、ジローさんで6人ッスね」

「誰がいねーんだ?」

「えっと、氷帝レギュラーはー………忍足サン?」

「!いねぇのか。そっちも珍しいな」

「どうせなら全員いれりゃいいのに、忍足サンと日吉だけいないんスね」


「まぁいい。200円か…よし」

「…やるんスか」

「俺の愛で、ジロくんを引き当ててやる」

「……はぁ」





「よし、頼むっ!!」




―ガチャガチャ……コロン




「……」

「……」

「あけるぞ」

「…どうぞ」




「!!」

「どれどれ、誰です?」




「……」

「ある意味すげぇんじゃね?氷帝の顔ッスよ」




@一発目で跡部サマをゲットしました。




「俺もやってみよーっと」

「……」




―ガチャガチャ……コロン




「「……」」



「向日サンですね」

「…保護者2か」

「とりあえずあげます」

「いらねぇし!」

「全員揃えりゃいーんじゃねんスか?」

「揃えてどーすんだよ」

「ジローさん、喜ぶんじゃない?」

「…!!」




@友人が哀れんでトライしてくれました。ガックンをひきあて、もらいました。。。




「よし、もう一回」

「あ〜あ。ダメなオトナだな」

「まだ高校生だ!!」




―ガチャガチャ……コロン




「……」

「はいはい、今度は鳳ッスね」

「……」

「次は樺地か、宍戸サンですかね〜」

「…クソっ」




―ガチャガチャ……コロン




「あ、また向日さんだ」

「……赤也、やる」

「へ?」

「二つ持っててもしょーがねぇだろい」

「俺が持ってても。それこそしょーがねーでしょ」

「つべこべ言うんじゃねぇ!!」

「…ハイハイ」




―ガチャガチャ……コロン



「で、樺地、と」

「……」

「本気でコンプしたりして。しっかしジローさん、出ないッスね〜」

「…こん中、ジロくんの無いんじゃねぇか?さては」

「んなアホな」




@チョタ、がっくん、樺ちゃんと続けさまに。。。。ジロちゃん出ないんだC >相当アホなことをやってるとわかってます、わかってます。。。
(がっくん2回目は、友人に捧げました。。。)





「これで最後!これで出なきゃ、こん中にジロくんはいないとみなす!!」

「…はぁ。つーか懲りない先輩だな」

「なんか言ったか?!」

「いーえ。頑張ってクダサイ」

「おっしゃあ!」





―ガチャガチャ……コロン




「……」

「……」

「…あけないんスか?」

「……中がよくみえねぇ」

「あけてみりゃいーじゃん」

「ジロくんだったら未開封の状態で保存しときたいだろい」

「その心理、俺にはわかんねー」

「くそっ、紙がジャマで顔がみえねぇ」

「いいから、開けるしかねーじゃん」

「…しょーがねぇか」

「そうそう」

「よし」





「……」

「……」

「この白めむいてる顔…やったじゃん!丸井先輩」

「…ジロくん」

「つーかこのジローさん、寝てンだか怒ってンだかヘソまげてンのか」

「……」

「?丸井先輩??」

「……」

「どうしたんスか?無言で。嬉しすぎた?」

「……」

「おーい」

「……」

「ありゃ。無反応?」

「……」

「俺がもらっちゃいますよ?」

「……」

「先輩にはこの向日さんを返すとして。じゃ、ジローさん貰―」




ドカッ、バキッ!!




「痛ってぇ!!」

「ばっかやろう、触んじゃねー!」

「酷ぇし」

「よっしゃあ!!ジロくん、来たーッッッ!!!」

「…どこぞの芸人みたいなノリだし」

「うぉおおおー、ジロくーん!!」

「うわっ、耳元で叫ばないでくださいよ。恥ずかしいな」

「うるせぇ!これが叫ばずにいられるか!!」

「はいはい。じゃ、これで満足ッスかね」

「大満足!!いやーやっぱ俺ってジロくん引き当てる運命なんだな〜」

「……その運命までいくらつかったと思ってんスか」

「(無視)よし、じゃあ帰るぞ!」

「宍戸サンだけ引き当ててねーけど、いいんスか?」

「あん?目的のジロくん出たんだ。もう用はねぇだろい」

「フルコンプしてジローさん喜ばせんじゃなかったっけ」

「……全員いたほうが喜ぶかな?」

「そりゃそーでしょ。ジローさん、氷帝大好きだし」

「……ラスト一回だけな」

「さ、どーぞ」




―ガチャガチャ……コロン




「「……」」



「やっぱそううまくいかないッスね」

「か、樺地かよ………俺の200円返せ…」

「丸井先輩がやったんでしょーが。どうします?まだいきます?」

「………帰る」

「ま、それがいーでしょうね」

「……駅いくぞ」

「結局いくらつかったんです?」

「……」

「えっとー、跡部サンに、鳳、樺地―」

「うるせー。黙っとけ。帰るぞ!」

「あ、ちょっと―」






>>目次

★☆★☆★☆★☆★☆
テニフェス後、夕飯をへて新宿のアニメ●トさんへ。
何気なく店内みつつ(すんごく久しぶりに来店)
ジロちゃんやっと当たってくれたんだC!!
宍戸さんだけいないので、ジロちゃんヒット後にトライしましたが、樺ちゃんでした。
そして諦める、という。

跡部サマ→がっくん(友人トライ)→鳳→樺地→がっくん→ジロちゃん!!→樺ちゃん
結果、7回もやってしまった。。。。アホな大人です。
がっくんと樺ちゃんは友人にプレゼント♪
(友人のそのまた友人がテニミュファンらしいので。ちょうどよか)

余談ですが、その後、ふと楽●でチラみしたら全員セットが1300円くらいで売っていたという……いいや、こういうのはガチャるのが楽しいんだC!!

さらに余談ですが、住んでいるマンションの1階コンビニに、まったく同じ氷帝ラバーマスコットのガチャが入荷しました。
まじまじびっくりだCー。


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