(まつり)
「赤の他人だよ」
(ヒビキ)
「はあ……」
不思議な人たちだ……
(まつり)
「まあいろいろその辺りの理由はあったりしているというか……恋に落ちたとかではなくてね」
(ヒビキ)
「……?」
(まつり)
「『別に好きでもないのに従わせる』なんて、けっこー、いい気分でしょ? ふふふ。大人にならないと、この気持ちはわからないかな? そんで従うから萌えるのです」
(ヒビキ)
「いや、大人になってもたぶんわからないかなあと……」
この人、なにを語ってるんだろう。こんなキャラだったのかなあ……
(まつり)
「歌おっかー、なにか歌いたいのある?」
(ヒビキ)
「えっと……」
(選択中の機械を見せる)
(まつり)「ふむふむ……わかったー! じゃ、決定押すよ。あ。あとさ」
(ヒビキ)
「……はい」
(まつり)
「バレンタインにくれたチョコ美味しかったよ! トリュフ久しぶりに食べたなあ。遅くなったけど、お返し」
《薄い水色のラッピングの箱を渡す》
(ヒビキ)
「お、覚えててくれた……ですか!」
(まつり)
「まあね。開けていいよ」