(まつり)
打ち上げにお越しくださりありがとうございます!
たぶん地味に一番歴史が長いはず、な『なとなと』ですが、丸いサイコロは異例でした。

現在初盤がだいたい公開出来ないので、こんな感じが続くのかと思われた方がいるかはわかりませんが、普段はわりとあっさりしております。

まあとにかく、こんなに長編になるとも思わず、こんなにぐるぐるしている話も、初の試みだったみたいです。大部分は想像にお任せしつつ、あえて『わからない』を楽しんでもらえたらなーってコンセプトだったんだよー。細かい点や過去はどこかの続編でわかるかもしれないね。

(ななと)どうしたんだ、その長い台詞。言わされてるみたいじゃないか。


(まつり)
まあまあとりあえず喜びましょう! 
ここまで長かった。
何年? 二年か三年?


(ななと)何がだ? わ、こら、離せ! 引っ付いてくるな。



(まつり)
……えへへ。小さき生き物はみんな愛らしいのです。こんなふうにしてもあんまり怒らなくなりました。


(ななと)
ぼくに喧嘩を売る気か。小さくねーよ。

(まつり)はわ……じたばたするのも可愛い……反抗期の弟的です。そしてその上で抜けられないっていう。愚かわいいです。

(ななと)
おい、離せ!
おろかわいいってなに!?

(まつり)踏み潰せそうで踏み潰せない愚かしさが可愛い……

(ななと)
ごめんわけわからん。でもぼくが愚かだと言ってんだな!?


(まつり)怒らない怒らない……怖くないよー?
みんなきみの味方だからね。

(ななと)
ぐ……やめろ!
っていうか、だったら、お前は弟にあんなことをするような──


(まつり)
ん?

(ななと)
なんでもない。なんにも言ってません。


(まつり)
自ら墓穴を掘りにいく愚かしさに免じてそういうことにするね。
っていうか、怒ってるのかと思ってたんだ。


(ななと)
なんで?


(まつり)
ちょっと前に、切りかけ──なんでもない。

(ななと)
なんで照れるの!?

(まつり)え、聞いちゃう?綺麗な血の色だった。このまえ見たマグロの解体ショーくらい興奮した……
いや、後ろめたさも、もちろんなんだけど、理性的なあれもね──


(ななと)なんでマグロの解体ショーと比べるの!? っていうか、つっこむところが違うような。……はあ。まあでも、ぼくは何も怒ってないよ。※理性的な話は置いておこう。


(まつり)
本当?


(ななと)
うん。

(まつり)だそうです! じゃあ、今から彼を押さえておくので、みんなで、なでなでしましょう!

(ななと)
あ、今怒りたくなってきた。
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