不器用でも愛してた
誰かをもう一度だけ愛せたなら
欲しがるものほど遠ざかる
運命など壊して
繰り返し口にした言葉
今日も呼べない君の名前
見えない涙
君の声が鳴り響く
退屈な場所さえも
何かを護っても誰かを傷つけて

記憶の代償に消えたもの
この手で抱き寄せて
願う声は届かない
風に揺れて愛した日々さえ色褪せた
君の香りを抱いて
離れていく距離は
どうせ命を掛けるなら
美しいと思った生き方で
僕は僕だと呟いてみても
永遠は一瞬で

さらさら流れる砂時計
コーヒーとミルクのマーブル模様
その曖昧さに恋焦がれ
白くなる頭、紅く染まる頬
世界は空から丸見えで
初めて知った群青の空
陽気な教室
陽射しの中に舞う雪
消えゆく淡き恋
すべてを投げ出して

淡く脆い約束を手放せなくて
幸福な世界を横目に
終わらない詩を歌う
年の差なんて関係ないよね
ガラスのビー玉
歪んで映る壊れた自分
終わりを求めて彷徨う指先
傷痕を隠す包帯
名もないセカイ
狂った輪廻

過ぎ行く時と人の温もり
呟くのは君の名前
鳴り止まない耳鳴り
白々しく青い空
舞うように崩れ落ちて
忘却の彼方
憎しみを断ち切るように
世界はあなたを薄めていく
安らぎの道標
解放の証

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