“霧端くんの宝物ってなに?” あれはまだ俺が小学生の頃 授業の一環で「僕、私の宝物」というお題でクラスの女の子から聞かれたとき、俺は答えることが出来なかった。 「宝物…?」 オモチャ、ゲーム、ぬいぐるみ いくらでも好きなものはあったはずなのに。 おかげで女の子には文句を言われるわ授業は成り立たないわで、その日は最悪に終わったんだけど。あの頃は答えられなかったけど、今思うと昔から俺の宝物は決まってたんだと思う。ただ、近すぎて気づかなかっただけで… 「なにしてんだよ。さっさと行くぞバカ霧端」 「はいはい、今行きます。…ったく…昔から変わんないなぁ」 優等生のタカラモノ (大事に大事にしないとね) (…なんの話し……?) <<戻る 「#エロ」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -