※ヤンデレ注意
何時も気になる人というのは誰だって一人は居るだろう。
なんかこう…気になる、感じ。
すれ違うときとか無条件で振り返ってしまうような。
「甘い、匂い…」
いつも、その人からは甘い匂いがしているんだ。
御菓子の、甘い匂い。
目が、自然と後を追う。
「先輩。今飴食べてます?」
「食べてるよぉ?」
「さっきチョコじゃなかったですか?」
「うんー」
「…そのうち先輩が御菓子になったりして」
「あははっ」
冗談交じりに笑って。
ふわりと、先輩の髪の毛が綿菓子みたいに舞う。
同時に甘い香りが俺の所まで漂ってきて、マジで御菓子になったんじゃないかって…
「…どうしたのぉ?」
先輩と目が合う。胸が、高鳴る。
なんだろう?獲物を目の前にした野獣みたいな。そんな感覚。
飢える。食いつきたいような…
「先輩」
爆発しそうな程の、欲求。
あの穏やかな瞳はどんな味がするんだろう。
飴玉みたいに甘いのかな?
あの白い肌はどんな食感がするんだろう。
あの柔らかな髪は?
あの長い指は?
あの……
「食べていいですか?」
言った瞬間目の前が真っ暗になった。
俺は、今何を言った?
こんな意味不明なこと、絶対変に思われて
「良いよぉ」
あっさりと…口の中にある飴をかみ砕いて先輩は笑った。
少し怪しく妖艶な。
「先輩、意味解ってます?」
「ガジッ、ってことでしょぉ?」
「ぇ…あー…まぁ」
「いいよ?」
「……後悔しないですか?」
「うん」
「じゃぁ…」
ユックリと先輩に歩み寄って抱きしめるようにして首に歯を立てる。
赤い血は、甘い味がした。
カニバリズム
(俺だけの…)
――――――
瑪慧湖から御菓子の匂い(・-、・),゜.:。+゜
気になる紘クン
甘い匂いで食べれそうだな…
食べて良い?(カニバリズム的な)
イイヨ(・∀・)
!!?……いただきます
で始まったwww
実は一部だけ瑪慧湖視点がある
―――――――
ほら、飴ってさ、依存性があるって言うじゃない。
一つ食べ終わったらなんだか口寂しくなって次を口に入れちゃう感じ。
んで、どんどん どんどん、深みにはまっちゃうの。
人間関係?もさ
そうなっていったら凄く面白いと思うんだぁ。
「先輩、食べて良いですか?」
紘クンが物欲しそうな目で俺を見る。
そんなに俺が食べたいの?食べたいんだったら
「良いよぉ」
困惑する紘クンをよそに、自然と口角が上がっていった。
だってさ、食べたいぐらい興味持ってくれたんでしょ?
後は…ほら、この飴みたいに依存するだけ。
いや、寧ろ
もうイゾンしちゃってるよね?
だって、だぁいすきだもんね?
食欲 = 愛?
(紘クンも食べてあげる)
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