「お前ら…、誰なんだよ」




そんな言葉が泉くんの口から聞いたとき、俺は頭の中が真っ白になった――――――



















浜ちゃんの話によると、泉くんは一時的な記憶消失、らしい。
あの後泉くんは浜ちゃんと保健室の先生によって、大きな病院へ連れて行かれた。

田島くんも最初はびっくりした顔になってたけど、今は試合中みたいな真剣な顔。




「田島…くん」


「なんだよ、ミハシ」



そんなやりとりの中でも、田島くんまでどっか遠いところにいったみたいですごくサミシくなった。




「泉くん、大丈夫…かな」



田島くんは目を閉じてため息を大きくひとつ吐いて俺の方に向き直る。



「浜田は大丈夫だって言った。俺はあいつを信じるよ」




「…うん」




「だから」

「だから、ミハシは俺を信じとけ!」



そうやって力強く笑った田島くんをみてると、なんだか泉くんは大丈夫な気がしてきて。



「うん…っ!!」













きっと大丈夫、また一緒に野球できるから。




そう思ったんだ…。




















いま、君は何を考えているのだろう




















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