先生が入ってきて授業が始まっても水谷は身が入らずに本当に全部写せているかどうかも分からない落書きだらけの自分のノートを見つめた。


数式が少し書いてあり、その隣には恐竜やアニメのキャラクターなどの落書きがしてある。








そして、下の方には自分と栄口がニコニコと笑いあっている絵。












大好き、という言葉つきで。







楽しそうな2人をみて水谷の心の奥底に燻っているなにかがチリリと燃えた。




「っ……!!」



無性に腹立たしくて、ノートをちぎる。

くしゃくしゃ、びりびり。



あっという間に可哀そうな姿になったノートの切れ端。


とっても惨めにみえて、まるで今の自分みたいで。




























嗤って涕いた。
(ワラッテ)(ナイタ)





















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