夢をみた。






水谷がいなくなる世界の夢を。






その夢のことを本人に話したら、お前は笑ってこう言ったよな。







”俺は絶対いなくならない”






でもその言葉は覆されようとしている。


水谷は俺の前からいなくなろうとしている。







でもそれはぜんぶ、






おれのせい



























「おい、大丈夫か?」


チャイムの音が鳴り止んでもその場から動かない栄口に、巣山は声をかけた。


そして、顔をみて巣山は唖然とした。

「栄口お前…。顔真っ青だぞ。…っおい!栄口!!大丈夫か?!」

話しかけても反応しない栄口の薄い肩をつかみ、巣山は乱暴に揺さぶった。

そのことによってか虚ろだった栄口の瞳に光が徐々に戻ってきた。


そして、光は溢れ、栄口の目から零れ落ちた。


ぽろ、ぽろり




それは次々と栄口の頬を濡らしていった。







「すやま、どうしよう……。おれ、すてられた…」


















気付いたら君はもういなくて



















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