何故、私が貴方について行ったか。
それは私もわからない。

(何て言ったって、部長には逆らえないし
逆らったら殺されるんでしょ?)


だから京都の洛山高校までついて行った。


「部長、今日のメニューは...」

「ああ、それで構わないよ」

「ありがとうございます」


未だに部長なんて呼んでる。
でも、高校一年生で4番なんて
すごい話だ。


(別に部長と呼んだからといって変なところはないわけだし。)


「名前ちゃーん、今日も征ちゃんとラブラブね」

「いえ、そういう関係ではないです」

「あらー、連れないわね」

「いつものことですよ」


それもそうねー、と笑いながら私の頭をぽんっ、と撫でる。


(そういうところが好きです、玲央先輩)


「おい、苗字」

「あれ、部長。練習に行ったのでは?」

「ああ」

「何故、此処に?」

「お前が玲央に触られていたからな」

「はあ...それが何か?」

「簡単に男に触られるな」

「えっと、はい...?」

「じゃあ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」


(何だったんだろ...)



嫉妬


(征ちゃんやるわねー)
(何のことだい?)
(...無自覚なのね)

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