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I know

※孤独なLとLに救われた少女の話。(死ネタ)


愛支は知っています。


Lはどんなに先に絶望しかなくても、まっすぐ前だけを歩いて行ける、強い人だってことを____


Lに名前を呼んでもらうのが好きです。


事件を扱っているときの、キリッとした目もかっこいいけれど、


愛支と話すとき、少し柔らかくなる、そんなLの目が好きです。


Lと他愛ないおしゃべりをするのが好きです。


愛支のために、わざわざかがんで話をしてくれる、そんな優しいところが好きです。


Lの寝顔が好きです。


普段は滅多に見られないんですけど、赤ん坊みたいに無防備で、まつげが少し長くて、


頬に触れると、子猫みたいに擦り寄ってくる・・・


「す、・・き」


好きです。


大好きです。


Lが愛支を救ってくれたように、愛支も上手くできたらいいのに。


・・L。


あなたは愛支の英雄なんです。


愛支を助けてくれる人なんて、本当に誰もいないと思っていたんです。


Lが愛支の名前を呼んだ、あの瞬間。


どれほど愛支が救われていたかなんて、きっとLもわかりません。


だから愛支はLを信じています。


どんなにつらく苦しいことがあって、Lが負けそうになってしまっても、


世界中の誰もLを敵になって、L自身も自分の選択が信じられなくなったとしても、


愛支は信じています。


愛支を救ってくれたLが、世界も救ってしまう、そんな本物の英雄なんだって。


「愛支!!」


ああ、L。


あなたを置いていってしまう愛支を許してください。


L。どうか、キラを捕まえてくださいね。


でも、そんなことよりも、L。


1つだけ、愛支からお願いがあるんです。


どうか、


「い・・・き、て。だ、いす、き」


あなたを愛することを許してください。

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