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「これは、朝来て一服してるとこ。これは、食堂で唐揚げ定食食べてるとこ、あ!これは、貴重な教科室で寝てる寝顔。ああ、かっこいいのに可愛い…「まあた、気持ち悪いことしてんの?」

「珍しく来るのが早いと思えば…」
「忠義、おはよ!」
満面の笑みで挨拶してくる名前は、机の上に何かを広げている。
「なにそれ?」
そう尋ねれば「ふふふふふ」とにやけながら笑う姿にしまった、と思う。
「忠義には仕方ないから、教えてあげよう!」
「いや、別にいいわ」
「あのね、これをまず見て」
全く話を聞かない名前にため息をついて、差し出されたアルバム?を見る。
「うっわ…」
「わかる。あたしも同じこと言った。かっこ良すぎるとそんな言葉出ちゃうよね」
「いや、俺のは名前マジで引くんやけど。のうっわ、な」
アルバムに収まっているのは、我が学校一のイケメン教師と言われる錦戸先生、通称亮ちゃん。の数々の隠し撮り写真やった。
「これ…」「写真部と契約結んで毎月5日の朝7時に下駄箱に入れてもらってんのさ」
黒板の日付を見れば5日と書いてあり、ああだからいつも遅刻の彼女がこんなに早く来てたのか。

「…ていうか、これ完全に盗撮やん」
「盗撮じゃないよ!写真部のれっきとした芸術、アートだよ!」
「じゃあ、亮ちゃんに許可もらってんのや」
そう聞くと、さっとアルバムを取り「さ、そろそろ亮ちゃんの出勤だ」と立ち上がる。

その姿を見て相変わらず、喋らなければ最高にタイプなんやけどなあと座ったまま見上げる。
長い茶色い髪も細くて長い白い足も、薄い化粧でもぱっちりな瞳にほどほど大きいおっぱいも。
全部、大好きな亮ちゃんのために日々磨いていることを知れば口説く気にもならない。



「顔とスタイルは最高なんやけどな」
「え、真顔でディスってる?」


てことは、名前って亮ちゃんのタイプと思うんやけどなあ。
ま、見てて面白いからそれは内緒にしとこ。



2016912







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