「マネージャー!!」
「なぁに、真波くん」
「はいこれ」
差し出されたのは葉っぱ…?
「何これ?」
「さっき山走ってたら見つけたんだけど」
手に取って見てみるとちょっと歪だけど、ハート型に見える葉っぱで
「何かハート型みたいだね」
「そう。見つけた時マネージャーに渡そうと思ったんだ」
満面の笑みで言う真波くんに戸惑いが隠せない
いつも無邪気な彼はきっと何も考えてないだろう
だけどこんな事されたらちょっとドキドキしちゃう
この前も咲いていたとか言って名前はわからないけど、何かお花くれたし
勘違いしないように、勘違いしないように…
そう思ってたのに
「いいなってモノを見つけたらキミにあげたくなるんだよね。マネージャーは自転車乗れないし、あの景色知らないでしょ。だからそのおすそ分け」
「ありがとう。真波くんは優しいね」
「こんな風に何かをあげたくなったのはマネージャーだけだよ。こうして喋ってても心臓が凄い事になってる」
そして不意に手を取られて、真波くんの心臓に手を当てられて…
ドクドクとはやく動く心音に私もドキドキする
「これを恋って言うんだって」
そう言われた時には私は思考回路が停止したと思う
「オレ、マネージャーの事好き。マネージャーは?」
その瞬間、勘違いしないように我慢していた感情は溢れて止まらなくなった
「私も好きだよ」
その時の真波くんの笑顔は世界一可愛くてかっこよくて忘れないように目に焼きつけるのに必死だった
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