つ、疲れた…

今日の部活はハードだった…
私でこれだけ大変だったから、選手はもっと大変だったろうな
なのに自主練までして本当に凄いや

そう思ったら弱音なんて吐いてはいけない!

皆あんなに汗だくでクタクタになって
私からしたら想像のつかないレベルの事をしてるんだもん

私の疲れのレベルのなんて疲れた内に入らない

ああ!洗濯物取り込んで、その後また干すのがあったな

ボトルの山は見ないふりしたいけど…
明日困るのは自分だから洗わないと!

あ、部室のゴミ箱いっぱいだったかな!?

げっ!ペットボトル、燃えるゴミ、缶もビンもいっぱい!!
後で捨てにいかないと…

自主練組が帰って来る前にその辺は終わらせて、部誌書いて…終われるかなぁ?

だいぶ要領掴めてきたけど、まだまだスムーズに出来なくて時々凹む…


あれもこれも急いで急いで
何とか出来たぁ!
後は自主練組帰ってくるまで部誌纏めよう!

書いていてる途中で欠伸をひとつ
眠い…でももう少しだから頑張らない…と…


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「ん?山田ちゃん、寝ているではないか」
「寝ている」
「疲れたんだろ。靖友、後は頼むよ」
「ハァ!?ったく…仕方ねーな」

お疲れーってアイツら帰っていきやがった

自主練から帰って来て部室に戻ればアオは寝ていて
なに寝てんだよバァカ

まぁ…疲れるわな
言ってもマネージャーはコイツしかいねェし
早い遅いはともかく、最後はきちんと仕事を終わらせてるし
常に動いててそら疲れるだろ

なんとなく、アオの前に座る
緩く頬を摘んでも起きねぇ

寝ていると余計に思うケド…あどけねー顔してんのな
ハッ!ガキじゃねーか

「可愛い」

思わず出た自分の声に赤面した
オレは何言ってんだよ…クソッ…恥ず!

…聞いてねーよなァ?

オレの気も知らずに相変わらず寝息をたてるアオに今はホッとしたっつーか

頭を撫でれば、なんとなく嬉しそうな顔して
ンだよ、寝ててもこやってされるの好きなのかよ

「まぁ頑張ってんよなアオは」

ちゃんとわかってっからァ

「あんま無理すんな。たまには頼れ」

普段はあんなにワガママの癖に、マネージャー≠オてる時は絶対何もいわねーかんな
別に1人で背負う事じゃねェのに、オレらに負担かけたくないって必死に動いてんの

そゆ姿見てっから…
余計にアオが可愛いんだろうな

「バァカ」

鼻をつまめば、パチっとアオの目が開いて

ハッ!間抜けな顔

「あ、あれ?荒北先輩?」
「おー」
「私寝てました?」
「ヨダレ垂らしてな」
「うそ!」

そう慌てふためくアオがおかしくて

「ウソ」
「え、酷い!」
「何とでも言え。オイ、帰んぞ」
「あ、荒北先輩」
「ンだよ」
「お疲れ様です」

笑顔でそう言うアオに割といつも癒される…なんてコイツは知らないだろうな
まぁ言うつもりもないけどォ

「ん、アオもお疲れ様ァ」

そう言えば嬉しそうな顔で飛び付いてくるから、甘ェよなと思いつつオレはアオを受け止めた










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