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燿「〜♪」

フレデリカと目的地に向かう最中、燿は上機嫌だった。

理由は言わずもがな、契約金300万。

ちなみに現物は任務で汚れたりしないようにマダムに預けてある。

フ「…鼻歌歌えるほど楽しい仕事だとは思わないけど…」

燿「だって契約金で300万よ!?オイシーったらもー!」

目を$にしてモフモフとにやける燿に、フレデリカは盛大なため息をつく。

フ「どうでもいいけど、仕事はしっかりやってよ」

燿「もちもち!」

なんとも信用ならない返答に、またフレデリカはため息をつくのだった。

燿「あ、ねぇねぇ」

フ「なに?」

燿「ターゲットの組織って、どんな組織なの?」

燿の問いに、フレデリカはコートのポケットから依頼状を出して見せる。

燿「なになに?…大規模な密輸組織で…ふむふむ…ほおほお。ドンはあらゆる世界に顔が利き…弱味を多々握ると…なるほどねぇ」

燿から返された依頼状をしまいながら、フレデリカか続ける。

フ「依頼人は弱みを握られたうちの一人ね。…その組織の本社、潜入してもバレるんだって。一体中でなにやってるんだか…」

燿「んー…」

フレデリカはやれやれと空を見上げる。

フ「雨は降らなさそうね」

燿「だねー」

フ「…目的地までもう少し。気を引き締めて」

燿「了解ー」