中編 | ナノ





「会長さん。やっぱ僕って迷惑ですか?」


「は?」


休日の昼下がり。
会長さんのお部屋でティータイム中です。
紅茶は前、副会長さんにオススメしてもらったものです。ちなみにここは会長の部屋です。紅茶は凄く美味しかったんですが、前副会長さんに言われた事が気になって、つい会長さんに聞いてみてしまいました。


それで驚いた顔で僕を見つめてくる会長さんを見て、激しく後悔しました。

しまった。
…ここで、「迷惑だ」って言われたら僕はどうすればいいんだろう。


もう、会長さんとは会えなくなってしまうんだろうか。

自分で聞いたくせに急に怖くなった。


「…急にどうした。誰かに何か言われたか」

会長さんは静か答える。

「…いえ…副会長さんが…」

「あ?副会長が?」


「…立場を弁えろと。僕も確かによく考えたらそうだなぁ、と。僕は会長さんが好きですしもっと一緒にいたいなぁって思ってるんですが、会長さんはそうじゃなくて無理やり僕に付き合ってくれてるかなぁ…って…」


ちょっと自分で言ってて泣けてきたし、わけわかんなくなってきた。そういえば太陽と話すようになって、クラスの皆が僕に話し掛けなくなった。(宮野くん以外)
それもあってからか、会長さんとお話出来るようになって新しい友達が出来たって舞い上がったと思う。



やっぱ、友達だって思ってたのは僕だけなのかな。






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