みーちゃんは、基本的にめちゃ忙しいのだ。
なんたって、三十代なかば、脂ののった働き盛りとかいうやつで、けっこう責任のある立場でありまして。
みーちゃんいわく、俺はスピード出世だから舐められないように結果を出さなきゃね、とのこと。
中間管理職(なにの中間なんだろう?)だから、休日出勤も文句を言わずに従わなきゃいけない…。
「うう…」
せっかくの土曜日なのにみーちゃんは「現場でなんかトラブったらしくて〜」とか言ってスーツを着て行ってしまった。
土日の食材の買い出しは金曜日に済ませてて、あたしは今日、みーちゃんとのんびりデートの予定だったのに!
中間管理職のばか!ばかばか!
「つまんない……」
リビングでぶうたれているあたし、あわれだ…。
夕方には帰ってくるって言ってたから、それまでに家事全部終わらせて、いちゃいちゃしたい。
とりあえずあさごはんの食器を洗う。
「つまんない〜!」
それから、洗濯をするために洗面所へ向かった。
洗濯かごに入っている洗うものを次から次へと口をあけた洗濯機に放り込んでいると、ふわっと鼻をみーちゃんのにおいがかすめた。
「…」
こ、これは…!
★★★
洗濯機がごうんごうん回っているのを体育座りして見守りながら、あたしはみーちゃんのスウェットにくるまっていた。
うん、正直言っていい?
「めっっっっっちゃさみしい!」
だって!
みーちゃんのにおいだ〜、わ〜、着ちゃうもんね、ぶかぶかだ、みーちゃんおっきい〜!
とかひとりでやってもむなしさ百倍元気ゼロ倍ですよ!?
さみしい!
体育座りで、萌え袖になってる腕を膝の上で組んで、顔を押しつける。
…みーちゃんのにおい、好きなんだよなあ…。
みーちゃんのにおいはなんでもすきだ。
甘いミルクのような体臭も、キスをするとき顔に当たる口のにおいも、本人はちょっぴり気にしてる汗のにおいも。
寝るとき使ってるスウェットなので、しかもスウェットは夏場以外は1週間くらい着てから洗うので、すっかりみーちゃんのにおいがへばりついている。
「……」
ちら、と洗濯機の表示時間を見た。
あと15分…。
ちら、と窓から入ってくる光を見た。
みーちゃんが帰ってくる夕方には程遠い…。
洗濯もの、ちょっとくらい濡れたまま放っといても大丈夫だよね???
★★★
「ん…あ…」
じくじくと疼くそこを撫でると、ぴくっと体に電気が走ったみたいになった。
ごうごうと動き続ける洗濯機にぺたりと体をあずけて、すっかりみーちゃん仕様になったおまんこをさわる。
自分の指を入れるの、こわいから、穴のまわりを撫でて第一関節まで入れるだけで、クリをさわってる。
「ん、みーちゃん、みーちゃん」
ごうごう、ごうごう。
目を閉じてスウェットのにおいをかぐ。
みーちゃんが、かわいいって言いながらあたしをさわってくれている気がして、自分の指なのにものすごく感じる。
「は、は、…みーちゃん」
気持ちいいけど全然、満たされなくて、頬を涙が伝った。
みーちゃん、みーちゃん、と名前を呼び続けながら、必死でイけるように手を動かす。
「みーちゃ、みーちゃあん…」
「なに?」
「……えっ」
ぱち、と目を開ける。
洗濯機に寄り掛かったあたしの目の前にしゃがみ込んだみーちゃんが、真顔で見下ろしていた。
「えっ、あっ、やだ!なんでいるの!」
「思ったよりトラブルが早く解決したから」
「出てって!出てってってば!」
現場をおさえられてしまい、恥ずかしくて消えてしまいたくなる。
「いちお、ただいまって言ったんだけど、洗濯機に寄っかかってたからかな、聞こえなかった?」
「うるさい!出てけ!」
「それとも夢中で気づかなかった?」
「ひゃ!」
みーちゃんの指が不意に、あたしの首筋をなぞって、変な声がでてしまう。
指はそのままあたしの手首と、もう片っぽの手で足首を掴み、ぐわっと大開脚させられてしまった。
「やだっ、やだみーちゃん」
「ひとりでして、気持ちよかった?」
「うぅうう」
「俺がここ、舐めてあげたほうが気持ちいいんじゃない?」
「あうぅ…」
それは、そんなの、決まってる。
あたしのそこはもう期待して、新しくとぷりと愛液を垂らした。
顔を真っ赤にして、あたしの言葉を待っているみーちゃんにそわそわと視線を向ける。
「み、みーちゃん」
「ん」
「いれて…」
「んん?いや、いきなりは入んないでしょ?」
「いいから、も、触ってたからとろとろだよ…」
「ッだめだって、舐めて、もっといっぱいとろとろにしてあげるから」
「ひゃン!」
言うが早いか、みーちゃんがそこをじゅるるるっと吸い上げた。
「んああぁあアァっ」
いきなりの刺激に、耐えきれずにぷしっと潮を吹く。
口元にかかったそれを舌でぬぐって、みーちゃんは更に吸いついた。
クリをれえっと舐められたと思ったら中に分厚いのが入ってきたり、指で中をちゅこちゅこしながら尖らせた舌でクリを小刻みに震わされたり。
「あっ、あーっ、い、あ、みーちゃ、みーひゃ」
「ん…」
「も、もぉ、はやくきて、やだ、ひとりで、いっぱい、いっちゃうからぁ」
みーちゃんが、口をそこから離した。
かちゃかちゃとベルトを外すその目は、獣みたいにギラギラしていて、あたし食べられちゃうんだって思ったら子宮のあたりがキュンってなった。
はあ、はあ、とお互い息を荒くしている中で、スラックスを太ももまで下げて、ボクサーパンツをずり下げると、ぶるんとおちんちんがおなかにつくくらいに勢いよく飛び出した。
「あ…」
口の中に唾液がたまる。
みーちゃんは、すぐには入れずに、そのずしっと重たそうなおちんちんを、あたしのおなかの上に乗せた。
「このくらいまで入るよね、いっつも」
「あ、あ……」
「子宮口、この辺かな?俺がいつもカリで潰してあげてるの、分かる?」
「あぅ、みーちゃん…はやくぅ…」
ぺち、とおなかのひふを一回先っちょで叩いてから、みーちゃんはそっと腰を離した。
ねと…とおなかと先っちょが、糸を引く。
そして、あたしの腰を少し持ち上げて、入口が少し上を向くような格好にさせられた。
「みーちゃん、これやだ、はずかしい」
泣きそうになりながら抗議すると、みーちゃんが悪い悪い笑みを浮かべた。
「でも、この体勢だと、りりちゃんの子宮口ぺちゃんこにできるよ?」
「ぁぅ…」
「いっぱい押し潰して、めっっっちゃ気持ちよくなれるよ?」
「……」
あたしが、なんて答えようか悩んでいるうちに、みーちゃんは返事なんて待つ気がないのか腰を落としてきた。
「あ、あ、あ」
「う、あー…とろっとろ……」
ずぶずぶずぶ…と入ってくるおちんちんに、ナカが歓迎するみたいに絡みつく。
自分の指とも、みーちゃんの指とも違う、太くて硬くて熱いやつ。
ゆっくりだけど容赦なく奥まで簡単に届いたそれは、たしかにあたしの一番奥を押し潰していた。
「ふ、はは、ははは、りりちゃん、顔めっちゃとろけてる…」
「は、あ、みーちゃあん…」
「ん?」
「もっと、奥いっぱい、ごりごりって、してぇ…」
とろけてるってどんな顔だろう。
顔中、涙とか汗とか唾液とかでべたべたな自覚はあるんだけど。
汚い顔してる気がするけど。
みーちゃんが目を細めて獣みたいな顔して興奮してくれてるから、いっか。
「えっち」
みーちゃんが、ハートがつきそうな声でそう言って、あたしの腰を掴んだ。
「あっあっあっあっあっ」
どすっどすっと音がしそうな勢いで、みーちゃんの腰が振り下ろされる。
苦しいし、痛いような気もするけど、それ以上に気持ちいいが勝っていて、声が止まんない。
みーちゃんにのしかかられて、自由に動けない状態で、苦しいのも痛いのも、気持ちよくなってきてしまう。
「み、あっ、あーっ、あっ、あっ」
「すげえ声……、はあ………そこの窓、開いてるし、もしかして外に聞こえてんじゃないの…」
「えっあっ、あっ、あぁっ」
洗面所の窓。
今日は天気がよくて気温も低くなかったから、風を通すために開けていた。
かあああっと全身が真っ赤になる。
「やっ、やー、みーちゃ、とまって、とまって」
「悪いコだよねえ…昼間っからセックスして奥まで突っ込まれて気持ちよくなっちゃって…」
「みー、あっ、あう、ああぁっ、〜〜〜!」
さっきからもう何回もイってる。
でもみーちゃんが満足してくれるまでは終わんない。
あたしが何回イったとか、外に聞こえるとか、そんなのはみーちゃんには全然関係ない。
「あっ、あっ、あ、みーひゃ、みー…」
「なんか猫みたい…かぁいい……」
ごっ、ごっ、と奥を突きながらみーちゃんがとろんとした目であたしを見下ろす。
目はすっごく優しいのに、腰の動きが容赦ない。
最終的に、でろでろになるまでとろかされて、みーちゃんが何回あたしのナカに出したかも分かんない。
気づいたら洗濯機は止まってて、あたしはリビングのソファにくったりと横になっている。
みーちゃんがご機嫌な鼻歌をくちずさみながら、洗濯物を干している。
「んー、ん、んふふ」
腰が抜けたあたしは、それをじっと見ているだけ。
「りりちゃん、大丈夫?体つらくない?」
「………つらい」
「ンッフフ」
「なんでわらうの!?」
ソファの前にしゃがんであたしを覗き込んできたみーちゃんにつらいって言うと、みーちゃんは笑いを噛み殺しながら頭を撫でてきた。
「かぁいいね」
「ばかにしてる!」
「してないよ」
「してる!」
「俺のスウェット着てさみしくなっちゃってオナニーしてたりりちゃん、かわいいよ」
「言わないでよ!!!!!」
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