04
「凛!凛俺の隣!反対側は梓!」
「うん。」
「はいはい。」
「じゃー俺は燈の隣にしよっかな。」
「なら…、十一番目!お姉さんの隣、来る?」
「は?!いやっ、俺はいーから!!」
「そう…ならいいわよ…。。」
「え?いや、そうじゃなくて!!」
「じゃあ俺がそこ座るよ。」
「あの子、いつまでたっても面白いわね。」
「そうだなー、女装でも同じことできるかしら?」
「ふざけんじゃねぇよ!」
「僕はまーくんの隣だよ!」
「うん、そうしようか。」
そんな風にしていて、ピッタリ収まるこの机、すごいと思うわ。
右 凛 椿 梓 侑
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雅 弥 光 主 要
「「「いただきます。」」」
「全員揃ってるわけじゃないんだけど、一つ報告があるんだ。」
さっき光が言ってた事かしら。
チラッと光の方を見てみる。
?多分な?と、口パクで伝えられる。
「母さんが、再婚するんだ。」
「マジかよ!?」
十一番目だけが驚く。
「さいこん…?」
「弥にお父さんができるんだよ。」
「本当!?うわーい、やったー!!」
弥は本当に純粋ね。
「ところで、あなたたちはそれほど驚かないのですね。」
「さあ、何故でしょう?」
「…お前か。」
「あったりー!俺が先教えちゃった。」
「じゃあ、妹ができるってのも知ってるのかな?」
「ひーちゃんから聞いたよ?」
「え!そいつって何歳!?」
「えーと、侑介と同じくらいじゃなかったかなぁ…。」
「侑介と同い年ですよ。」
「マジ!?」
「おねーちゃんになるの?」
「そうだよ。」
「もう話は終わった?というか、アタシと凛聞かなくても良かったじゃない。」
「いや…、燈ちゃんと凛ちゃんも、もう家族みたいなものでしょ?だから言っといたほうがいいかなって。」
「確かに、すっかりうちの問題児ですからね。」
二番目に睨まれながら言われる。
「要と一緒にしないでよ。」
「俺こそアンタ達二人と一緒にして欲しくないな。」
「え、なんか辛辣…。」
「そういう所が同じなんです!!」
アタシが言うのもなんだけど、今の要は違ったと思うわよ。
「もう帰るわ。おやすみ〜♪」
「燈さん!」
「うん、おやすみ。凛ちゃんもね。」
「雅臣兄さん!」
「お世話になりました。右京さん、お姉ちゃんがすいません。では。」
「…。」
あら、凛、すごいわ。
二番目を黙らせるなんて。
「お姉ちゃん、行くよ。」
「分かってるわよ。」
凛と朝日奈家をあとにした。
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