泣けてきた。
「え…泣いてんの?」
丸い瞳を更に丸くして、彼は上半身をベッドから浮かせた。
繋がったままの下半身からは何度か注いだ俺のものが、微かにいやらしい音をたてる。
猛烈に、動揺していた。
突き上げるたびに可愛らしい声をあげて、恥ずかしいと言いながらきゅうと締めつけて、感じるたびに「コンラッド…」と潤んだ瞳で見つめてくる、ユーリが、愛し過ぎて。
泣いているように見えたのだろうか、慌てたユーリが右手を伸ばして俺の頬に触れた。
それすら今の俺には耐えがたいもので、ユーリの中で俺自身の質量が増した。
「え!?コンラッドさん!?」
ああ…だめだ。泣けてきた。
end
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