センスのない女


気にくわない奴がいる。




そいつは馬鹿だし、デスいし俺によく突っかかってくるし、肌の手入れや髪の毛に気を使わなくて女として最低だ。不愉快だ。
髪の毛は3〜4ヶ月全く手入れをしないで伸ばしっぱなしで適当に後ろで結ぶだけ。
肌なんか今後の事を考えず、日焼けクリームも使わないで其処ら辺歩き回るし、化粧もほとんどしない。
服装なんかバーゲンセールででも買ったのだろう、センスの欠片もない服装をしながらよく表へでれるな。
あいつよりあいつの坊やのほうがまだ美容に感心なぐらいだ。

あいつも見習ったらどうだと思う。




だがあいつを見ているうちに段々引き付けられていった。




この僕があんなデスい女に惚れるなんて思ってもみなかったさ。

だがあいつには夫がいて家庭もある。俺が出る幕はない。





あぁ、デスイデスイデスイっ!





だが、あいつの夫は問題あると思う。
10年ぐらいも妻と息子も置いて自分の趣味に走るか?坊やだって覚えていないだろうに、まったくもってデスすぎる。でもあの女は今でもずっと思い続けてるみたいだ。


まぁ、見かけによらずちゃんとしているのは認めよう。



僕としたことが、僕があの女のことを好きなのはあの坊やにはバレているらしい。
あの坊やは

「吉良店長ならお母さんとお似合いですよ!」

なんて言ってきたな。
正直少し嬉しいとは思ったが、

「はっ、この僕とあの女がか?この僕にはまだふさわしくない。」

なんて言ってしまった。
そのあとあの坊やがずっとニコニコしながらこちらを見てきた意味がわからなかったけどな。



はぁなんていうことだ。


この僕がこんなことでこんなにも考えるなんてな、あぁデスい。






もうこんな時間か、もう少ししたらあの女がくるな。



またあいつの顔が見れなくなりそうだ。
これだから僕はあの坊やにからかわれるんだろうな。















吉良雅伸











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