夜の国はずっと夜が続く国
そこには夜の姫と呼ばれる主がいて
国を治めておりました
しかし姫を倒そうとする者がいました
彼は自らを朝の王子と称び
姫を倒して夜の国に朝を取り戻そうとしていました
夜の国の人々は彼を狂気の王子と称び、恐れていました
夜の終わりはこの国の終わりだと、誰もが信じていたためです
夜の姫もまた王子を倒して国の平穏を保とうとしていました
そんな夜の国にシュクルという少年がいました
彼は夜が続く国に疑問を持ち、朝を見てみたいと思っていました
そんなシュクルに狂気の王子は協力してくれと頼んできます
共に朝を取り戻そうと
同じく夜の姫もシュクルに声をかけます
国の為に王子を倒す力をかしてくれと
これは夜の国に起きた、何度めかの争いのおはなしです