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雨(inzmgo)
不安が溶けだしたような曇り空に、ゴロゴロと雷鳴混じりの黒が滲んでいく。きっともうすぐ、雨が降るのだろうな。
せっかくの洗い立てシーツも少し黒ずんで見えて、もったいないなと思う。病室は隣の会話が丸聞こえになるほどには静かで。
「優一さん」
そんな目が眩む光に焦がれていた。
2012/10/02
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