ゲシュタルトなんとか


手抜き温い下品の3拍子






バレンタインは誰にも何も渡してはいないけれど、今日はホワイトデーなのである。
男士たちの間にひっそりとホワイトデーは男から女に何かを送る日であるという話が行きわたっているから少しばかり期待していたりしなかったり。
こんな逆ハー状態現世が味わえるわけないってばよと、期待に無い胸を膨らませ内心そわそわしながらも悟られないように自室にこもっていた。
そして昼になり……
「ぬしさま〜♥」
早速、主大好き勢の一人がやって来た。
「小狐丸どうしたの?」
手には何も持っていないようだ。
別に物が欲しいわけではないがちょっとがっかり。
「本日はぬしさまの体を私のピーで真っ白に染めていいと耳にしました故、夜まで待てずに来てしまいました」
なんてベタな、それでいてしょうもない伝言ゲーム彼らはしているんだ。
「そういうのいらないんで、戻ってください」
その後もなんだかんだと言っていたがどうにかこうにか発情狐を部屋から追い出した。
これはなんだかおかしなことになってるんじゃないかと不安になり、本丸内を見て回ることにした。
「主よ、ほわいとでーというものは女子が男のピーを飲み歩す日だと聞いた。後でコップか何か入れ物に入れて持って行った方がよいか?それとも直接飲……」
三日月お前もか。
「いや、飲まないからね。そしてホワイトデーはそんな日じゃないからね」
三日月をやり過ごし、その後もピーピーいい続ける男士たちのせいで、ピーを飲むことを強いられているような気がしてきた。
その日の夜、お察しの通り男士達によるゲシュタルト射精地獄に堕ちたのであった。

2016-03-14

  



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