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カースト上位男子2人に悪戯されて泣いたら甘やかし慰めとろとろえっちされてぐずぐずになるほど溺愛されちゃうお話







   


兎木・・・大人しいJK2
狼谷・・・ワイルド系で荒っぽいところも
伊熊・・・王子様系で誰にでも優しい




「じゃ、またねー」
「また明日」

放課後、理科室の掃除をグループで行い、それが終わると次々にみんな帰っていった。広い理科室に残ったのは私と...伊熊くんだけ。クラスメイトの伊熊くんは、私を残して最後の1人が理科室を出て言った途端、距離を詰めてくる。
伊熊くんは、少し前に教室でもう一人の男の子、狼谷くんとの3人でえっちなことをして...そのあとも、いろいろと続いている。恋人同士のようにえっちだけじゃなくて、手を繋いだりキスもしたり...でも必ずそれは3人。奇妙な関係だった。それが今は...悩みだったりする。だって付き合ってもいない男の子...しかも2人とだなんて、誰にも言えない悩みだ。

いつも3人で過ごす時間、でも今一緒にいるのは伊熊くんだけだった。

「っ...」
「兎木さん?どうしたの?」
「いや、あの...近いから...」
「大丈夫、もうみんないなくなったでしょ?」
「そうだけど...」
「2人っきりになっちゃったね」

伊熊くんと狼谷くんはセットで一緒にいることが多いけど...それでもクラスは違う。授業の間の移動時間や、こういう掃除の時間までは一緒にいない。2人と私との3人でいるときが最近は多いけど、同じグループになった伊熊くんとのこの掃除の時間は狼谷くんがいない唯一の時間になった。狼谷くんよりは話しやすいし、優しい雰囲気があるけど...3人でやっていることはとても誰かに言える内容じゃない。未だに私は伊熊くんという人が分からないでいた。

「今日遅いな...狼谷がいないから...ほんとに独占出来ちゃうね」
「ぁ、でも...ここじゃ、人が...」
「今日は先生体調不良で休みだったから...ここに戻ってくる先生はいないし...大丈夫」

伊熊くんは大きなテーブルに私を浅く座らせると、下から覗き込んでくる。この状態だと...普段は見上げている伊熊くんの顔が下にあった。椅子をひっくり返したり、洗い場を掃除したりと何かと手がかかるせいでじんわりと汗をにじませる私とは異なり、爽やかなまま。視線が合えば、「ん?」と首をひねる仕草すら爽やかだ。
でもそれは見せかけで、実際は...スカートの裾から手を潜り込ませるという...爽やかとは異なることをしている。

「あ、この間あげた香水つけてるね、兎木さんに合ってる」
「うん...せっかくもらったから...」
「狼谷が嫉妬しそうだね、それに今のこの状況も」
「嫉妬なんて...するかな」
「するよ、だって今の俺は兎木さんのこと独占出来てるの嬉しいから...狼谷は兎木さんと2人っきりなんてクラスが違うから難しいし...しかも俺の好みの匂いになっちゃってさ、狼谷にもすぐばれちゃうよ」
「好みって...だってせっかくくれたから、」
「知ってるよ、でもつけてくれたことが嬉しいからね」

すう、はあ。息を吸って吐いて。そんな吐息の音が私の首元で聞こえてくる。熱い吐息が鎖骨を撫でて、シャツの中にもぐりこんでぞわりと背筋が震える。くすぐったいし...伊熊くんが興奮しているのが手に取るようにわかるから、恥ずかしい。
離れて欲しくて、伊熊くんの腰辺りをぎゅっと掴めば...ちゅ、と肌に吸い付かれる。あまりにも間の抜けた、可愛らしい音に一瞬ぽかんと口が開く。「あ...え...?」

「大丈夫、見えないところにしてるから」
「え...き、きすまーく...」
「でも狼谷は嫉妬するかも。ごめんね兎木さん」
「狼谷くんは...そんなに嫉妬しないんじゃ、ないかな...」
「あは...そんなことないよ。俺よりず〜っと嫉妬深いもん」
「そうは...見えないけど」

キスマーク...自分じゃ見えないところにつけられたそれに、伊熊くんは舌を這わせて何度も何度も舐めて、吸い付く。くすぐったくて湿った感触に思わず首をすくめてじっとしていれば...そのうち、それが気持ちいい...気がして、ずくんっとお腹の奥が熱くなる。気づけば伊熊君の腕が私の腰と背中に巻き付けられ、ぎゅっと抱きしめられる。ぴったりくっついて、密着していない場所なんてないくらい。伊熊くんが呼吸をして喋る度に、全身がわずかに揺れる...。まるで恋人同士のようにひっついていた。

「どうせ狼谷はここに迎えに来ちゃうしさ、このまま俺が兎木さんのこといっぱい独占しようっと」
「えぇ...?」
「まあでも科学の先生は休んでても他の先生は来るかもしれないし、隠れとこっか?」
「隠れるってどこに...?」

繋がる準備室の方は、持ち出しが出来ない器具がそろっているためカギがかけられている。隠れる場所なんてないのに。そう思っていたら伊熊君がわたしをぎゅっと抱きしめて、片方の手でお尻を掬いあげると...そのまま広いテーブルの下に潜り込む。
狭いものの、2人は入れる程度に広さのある空間は、三方向からは脚すら見えないようになっている。入った場所から見ないと気づけない。しかも奥行きがあるから、多分前に立っただけじゃ気付かないだろう。

「さっき念入りに掃除しておいたから大丈夫...俺の上に乗っかって、兎木さん」
「え、ちょっと...悪いし、」
「普段はいっぱい乗ってくれるのになぁ...ね、兎木さん?」
「...っ!」

囁き声が、テーブルの下で静かに響き...耳が熱くなる。その言葉に逆らえず、そっと腰を持ち上げれば...すかさず伊熊くんの腕が伸びてきて、そのまま伊熊くんの腿の上に乗り上げてしまう。ただでさえ近い距離がくっついて、どきどき心臓がうるさくなる。

「気を付けて...頭あげたらぶつかっちゃうから」
「う、...ん...近いよ伊熊くん...」
「どきどきするでしょ?...兎木さんの心臓、早いの分かるもん」
「...っ!」
「このまま...えっちなことしようね」
「え、...うそ...んっ!」
「あれ...もう濡れちゃってるじゃん、兎木さん」

スカートの裾から大きな掌が迷うことなく潜り込んできて、太ももを撫でながら...割れ目まで到達する。割れ目をぐりぐりと指で押され、くち...くちゅ...と狭い空間でえっちな水音が漏れ聞こえる。

「どきどきして濡れてきちゃったんだ...かぁわいい...指入れるね?」
「そんな...っ、だめ...んッ!ふ、うぅぅ...」
「あは...もうぬるぬる。俺たちとえっちするようになってから更に敏感になったよね...ほら...ぬちぬちって音、聞こえる...?」
「はぁ、あっ...だめ、ぁ、耳元で喋っちゃ...ん、ん、くぅ...っ」
「狭くて服脱げないからこのままね...ちゃんとスカート持っとかないと愛液で濡れちゃうよ」
「ひ、いい...っあっ、んっんっそこ、指...んああっ」

逃げるように腰を持ち上げると、指が更に追いかけてきて...ぬぷぷぷ...と奥まで長い指が潜り込んでくる。膝ががくがく震えて伊熊くんの肩に縋りつく。短く息を吐きながら、余裕なく悶えたままでいると伊熊くんがゆっくり指を動かし始める。

「っ、まって...うごかさな、ぁ、あっ」
「こんなにあったかくてきゅうきゅう締め付けてるからいっぱいなでなでしたくなっちゃうな」
「あっあぁぁ...んッ」
「ゆっくり動かすからね...」

指がぎりぎりまで奥まで入って、抜かれていく。狭い場所でお互いの体温と吐息を感じながら、背筋が震えるような快感に頭がくらくらした。

「指伝って垂れてきてるよ、...兎木さん」
「ぁ、あっ指動かさないで...」
「えー......やだ」
「そ、んな...はぁ、ぁぁ...っ」
「いつもはすぐイっちゃうけど、ゆっくり動かしてあげるね...イかないようにね?」
「っ......ん、ぁっむりぃ...」
「がんばってがーまーん...狼谷が来るまでイかないようにしないと、こっそりいちゃいちゃしてたら俺もキレられちゃうし...一緒に怒られないようにがんばろ?」
「ぁ...はぁ...んっ、んっ......っ!?」

がら、と勢いよくドアが開く音がして、気持ちいいのも全部吹っ飛んで背筋がぴんっと伸びる。理科室に入ってきたその誰かは無言だった...でも、舌打ちが聞こえてきて、「どこ行った...?」低く苛立ち混じりの声。それで狼谷くんだとすぐに気づく。ここにいる、と立ち上がって言うことも出来るはずなのに今の状態が後ろめたくて...気づけば掌で口元を抑えていた。
足早に部屋の中を歩き回る音がする。「いねぇ...帰ったのか?」「伊熊のやつ...」「ばか兎木...」呼ばれた私は息を呑む。唸るような声に思わずビクンと震えて伊熊くんを見つめるも、伊熊くんは余裕の笑みを浮かべたまま首を振る。
しばらくして狼谷くんはため息をつくと、すたすたと足音は遠のいて...部屋を出ていった。ぴしゃりと閉じた音は彼のいら立ちを表すみたいだった。ほっとしたような...後でばれたらとんでもないことになるような...安堵と不安が4同時に襲ってくる。

「バレちゃうとこだったね...ってか狼谷怒ってたよ、兎木さん」
「伊熊くんのせいじゃん...」
「でも兎木さんもすぐ出ていかなかったじゃん」
「だって...」
「おあいこだね?兎木さん?」

この状態じゃ、出ようにも出られない。こんな、顔も赤くなって汗ばんで...スカートは歪んでいて...自らの罪を...罪じゃないけど、告白するようなものだ。

「でも嬉しいな...兎木さんが俺との2人きりの時間をもうちょっと堪能したいってことだよね?」

伊熊くんは私の言葉も待たずに指を動かしていく。

「じゃあこれでイったら...狼谷のこと呼ぼっか。ほんとはもうちょっとだけ兎木さんと二人きりがよかったのにさぁ」
「だめ、や、っあぁ...んっ...」
「もうGスポぐりぐりするだけですぐイけるようになったからね...それなら狼谷のことあんまり待たせずに済むね?」
「ぁ、あっぐりぐりだめ...ぅんんっ!」
「可愛い声いっぱいだして?もう誰も来ないし...まあ廊下に生徒はいるかもしれないけど」
「そんなこと...ん、ぁ、ぁ...」

くちくちくちゅくち...
中指が浅いとこをくちくち弄り、腰を浮かせたところに、ぐちゅんっと勢いよく指が入ってくる。

「〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

ガラガラっ

「ッ!?......伊熊、くんっ...人っ、人来てる...んっぅう」
「声出したらばれちゃうよ?...しいー」
「ひっぁっあっ...むり、...んんっ」
「その調子...でもこのぐちゅぐちゅ音でバレちゃうね」
「ゆびとめて...っあ...おねがい、ぁ、イっちゃうぅ...!」
「イっちゃうの見られちゃうよ?...だって、誰かこっち来てるもんね」
「〜〜っ、おねがい...ねえ、伊熊くん...っとめ、てぇ...っぁ、あっあっ......ッ゛!!!!」

ぎゅうっと目を瞑る。絶頂の感覚と誰かに見られてしまうという恐ろしい恐怖。背筋が震えて、必死に逃げようと身体を捩っても、この狭い場所に逃げ場なんてない。伊熊くんの興奮したような荒い息を首筋に感じて...反対に私は泣きだしそうになった。

「イっ......ん、ぁぁぁぁ...!!!」
「...見つけた。ずりィな、伊熊...兎木独り占めしてんじゃねぇよ」

声が聞こえた瞬間、閉じた視界を開いていて、ぱちり、と目が合った狼谷くん。狼谷くんだ...他の誰でもない。顔を見た瞬間の安堵、それが引き金になって...イってしまう。

「ああ、ごめん...つい可愛くてね」
「はぁ...おい、兎木?...伊熊、兎木泣いてるけど」
「えっ...兎木さん?」
「ひどい...」

すん、と鼻を鳴らす音が響いた。



すん、と響く鼻を啜る音を聞いて、狼谷くんは短く息を吐いてから「いつまで泣いてんの」と耳元で囁く。
驚きと怖いのと、気持ちいいのがぐちゃぐちゃになって、気付けば涙がこぼれていたあの時。狼谷くんだったことにほっとしたのも相まってその後、言葉が出なかった。伊熊くんが丸まった身体をそっと抱き上げて、制服を整えてくれて、狼谷くんは私の荷物を持ってその大きな手が涙で濡れた頬を拭う。その間私は無言で、俯いていた。怒っているし不安だったし、安心もしていた...そんな感情を上手く言葉にできなかった。

道中、伊熊くんは何度もよしよしと頭を撫でて...狼谷くんはむっとした表情だった。でも私の手はぎゅっと繋いで、時折その視線は赤い目元に向いていた。どっちも彼氏みたいで...まだどこか呆然とした心の中で、どうして2人なんだろうとかいろいろ考えてしまう。

伊熊くんの家に着いて、いつものように誰もいない家の中で...私は狼谷くんとえっちしていた。狼谷くんもなんだか怒っているようで伊熊くんに今日は抱かせねえ、と言ったきり私の身体を膝の上に乗せてぎゅうぎゅうと抱きしめている。
もう誰かに見られるおそれがない場所で...ほっと息を吐いて、大きな身体に身を預ける。

「怒るなら伊熊に言えよ...俺は兎木のこと探してたんだからよォ...」
「んっ、ぁぁ...ひ、っ...」
「その癖、こんなとこにキスマークつけやがって...わざわざ探しに来た俺を2人でいちゃいちゃして笑ってたのか?...おい」
「俺は笑ってたけど兎木さんはいっぱいいっぱいだったから、」
「俺もキスマーク残すからな...ちゅ、ぅ...」
「ちょっとそこ見えるとこじゃん、兎木さんかわいそうだよ」
「うっせ...つうか香水...これお前のだろ」
「あ、わかった?さすが狼谷〜」
「よりによってこんな日につけやがって...あとで俺も用意するから毎日つけてこい」
「ま、まいにち...っ」
「ほら言ったでしょ?狼谷って嫉妬深いんだよ〜気にしないで良いから、俺のと交互につけといて」
「こそこそやらしいことしといてンなこと許さねぇ...」
「...っ、ん...うぅ...」
「あーあ、狼谷...兎木さんまた泣いちゃった。狼谷が怖いから」
「そもそもは伊熊のせいだろ...おい、兎木...もう泣き止め...おら、キスするから口開けろ」
「んむ...ん、...んぅぅ...」
「ん、ちゅ...ぁ?...キスへたくそ...鼻で息しろよ...んちゅ、ちゅっぢゅぅ...」
「ん、くぅぅ...ぅ、あっ」
「あ...?息できねぇの?...ああ、泣いたから鼻詰まってんのか...すんすんしてるし、」
「ぅ、んぐ...はぁ...んっ...んっ」
「じゃあちゃんと息出来るようにキスすっから...」
「んっ...ん、ん、...んぅ...」
「早く息吸わないとすぐキスするからな、がんばれよ...んむ」
「んぅぅ...ぁ、...ん、ちゅ」

そう言って狼谷くんはキスしては、私の口の中を舐めて...少しすると唇を離す。足りなくなった酸素を補うように呼吸したところで、またキス。少し冷たい舌が、私の舌を絡めて奥から引っ張っていく。息苦しくて、つらいのに...口の中が甘い快感で溶けていく。そして露になった背中を狼谷くんが撫でまわして...腰を揺らすとぐちゅりと音が鳴る。ぴったりくっついて、おまんこの深い所にまできている。でも激しく揺さぶられることはない...狼谷くんは様子をうかがうようにキスをしながら時折顔を覗き込んでくる。

「怖かったんだろ?伊熊が悪いんだからな」
「...分かったよ、ごめんね兎木さん」
「許さなくていいからな...抜け駆けなんてせこい真似しやがって」
「クラスメイトの特権だよ...ね?兎木さん」
「それがずりいって言ってんだ」
「いまいっぱい兎木さんのこと独り占めしてるじゃん...俺のちんここんなぎんぎんなのに今日兎木さんとえっちできないなんて可哀想じゃんね」
「自業自得だろ?」
「はいはい、狼谷にも悪かったけど...兎木さん、こっち向いて」

横から伸びてきた手が顎をすくいあげ、横を向くように導いていく。横を向けば狼谷くんにお預けにされている伊熊くんが眉を少し下げてこっちを見ている。意識が向くことを狼谷くんが許さないからか、ぐりぐりと奥を熱いものでほじられふるりと身体が震える。そんな痴態をじいっと見られていることに恥ずかしくなって思わず俯けば、更に...何故か狼谷くんがぐりぐりと奥に押し付けてくる。

「〜〜〜〜んっ!!」
「伊熊なんて見るなよ、こっち...ん、ほらキスすっからべろ出せ」
「ぁ、むぅ...ん、狼谷、く...ん」
「ちゅっ...ちゅ...おら、ナカも甘やかしてやるからなァ...」
「んっ...んっんっぅうっ」
「はぁ...寂しいなあ兎木さん」
「っちゅ...そっちみんな...おまんこよしよししてやっから、」
「ん゛っはぁぁ...ぁ、あっ」
「よしよし...今はいっぱい啼いていいからな?...脚腰に巻き付けて、もっといっぱいくっついとこうな。伊熊なんて知らねえよなぁ?」
「ぅう゛んんぅ...!」
「ちょっと二人だけの世界やめてよ」
「邪魔すんな」
「狼谷、」

僅かにベッドが揺れ、伊熊くんが膝を擦りながら近づいてくると耳の後ろにちゅっとキスが落ちてくる。思わず背筋を伸ばせば...背中にぴとりと伊熊君の身体がくっつく。もぞもぞと居心地が悪くなると更にぎゅっと身を寄せてくる。完全に...伊熊くんと狼谷くんに前後をぴったり挟まれて身動きできない。

「せっかく3人仲良しなんだし、」
「ぁ、やあっんっ揺さぶらないで...!」
「おい伊熊重いって...」
「今日は俺サポート役だから、ね?兎木さん」
「な、にっ...ん、ぁ、まって...そこ、」
「狼谷は兎木さんのおまんこよしよしするのに手一杯でしょ?だからぁ...俺は兎木さんのクリ、よしよししてあげるね」
「...っ、」

狼谷くんが低くうめくのが聞こえる。伊熊くんがクリを指先で優しく撫でて...それに反応してナカを思いっきり締め付けたせいだった。

「だから許して?兎木さん...ごめんね?」
「ふ、ぁぁぁ...んっんぅぅぅぅ...ゆび、ゆびとめてぇ...」
「んーん、泣いちゃった兎木さんのこと甘やかしてあげたいからぁ...いっぱいよしよしさせて?」
「いや、俺が慰めて甘やかす役だから...おまんこよしよし気持ちいだろ兎木」
「きもちぃ...きもちぃ、ぃ...んっ」
「かわいい、...ね、もうキスしていい?狼谷とあんなにいっぱいキスするの見ちゃったら、我慢できないからさ...ちゅっ」
「ん、んぅ...」
「3秒だけだからな...はぁー、キスするとすっげ...うねるな、」
「んむぅ...ぁ、んっ」
「あーやっば...きもちい、兎木...つか、おい...いつまでキスしてんだよ...こっちともキスしろ兎木」
「ぁ、んっ」
「今日あんなにキスしてんのに、狼谷余裕ないなあ」
「んぅぅぅ...っ!!」

伊熊くんとの優しいキスを上書きするように激しくなるキスに身体が溶けていく。狼谷くんのキスに必死に応えていると、耳に生暖かい感触が這う。耳の穴を躊躇なく這う...べろの感触にぞわぞわと背中が震える。耳から頭の中を犯していくような...。
そして耳元で、

「じゃあこっちにキスさせて...んちゅ、」
「ふ、ぁぁ...ん、くぅぅ...」
「耳もお口も...んっちゅ、...れろ...おまんこも、くりも...ぜーんぶ甘やかしちゃってるね...」
「は、ぁ...ん、んっ!」
「ね...きもちいねえ...ん、ちゅっちゅぅぅ...はぁ、かわいー...」
「んんんっ」
「激しいのより兎木さんはゆっくりじっくりのが好きなんだ...こうやって身体のぜーんぶ甘やかしてふわふわで気持ちよくなってくの嬉しい?...目とろっとろだもんね」
「はぁ...俺もきもちいぜ、兎木...俺のちんこも甘やかしてくれよ、」
「んんんぅぅ...はぁ、ぁ、あぁ...!」

とちゅ、とちゅっとちゅ...
甘い囁きに震えていたお尻を掴まれて、ゆっくりゆっくり上下に揺らされ、強くて甘い快感が広がっていく。その動きに合わせて濡れた指が...クリ全体をゆっくり撫でていく。もうだめ...イっちゃう、こんなのむりぃ...

「もうイくのか?...んー、じゃイくまでずっとキスな」
「はぁー...狼谷ずっる...俺も耳にいっぱいキスしてるから、兎木さんイっていいよ」
「ぁ、んんん゛むぅぅ...んんぅ...!」
「ちゅっちゅ...はぁー...イきそ、...んんっ」
「ずるい、っちゅ...俺も、兎木さんとえっちしたいのに...ちゅっちゅぅ、」
「むり、ぁ、...ん゛ぅっもお、だめぇ...」
「はぁー...イく、...っぢゅぅ...ん」
「〜〜〜〜ん゛ッ!!!!」

がくがく震える身体を伊熊くんが後ろから支えて、耳を舐めながらぎゅうっと抱きしめてくる。その間も狼谷くんはずうっとキスしていて、甘い快感が止まらない。小さい絶頂が続いていて、キスといっしょになってイキがしづらくなる。じんわり続く快感を貪るみたいに、腰がへこへこ揺れるのが恥ずかしいけど...今はそれも気にならない。
狼谷くんもそれに促されるみたいにイったようで、ぐうっと大きくなって中でびくびくと震えるのを感じた。同時にぢゅうっと強くべろを吸われ、さらに追い打ちをかけるように伊熊くんの指がクリを優しく弾いた。小刻みな絶頂が続き、何度も上下する肩に優しく伊熊くんのキスが落ちる。

「かわい、...もうぐずぐずになってるね…だぁい好き、兎木さん...」
「ん、...すきだ、兎木...きもちかった」
「んぅ、...はぁ...わ、たしも...」
「今日はごめんね?ほんとに...泣くとこもかわいいけど、こんなお預けもうごめんだなあ...まあ...可愛かったけど」
「こいつに泣かされたら俺が甘やかす役になるから、たまになら泣いてもいいなァ…香水は俺の明日持ってくるからそれつけろよ」
「う、ん...」
「毎日交互につけてね?俺も嫉妬深くなっちゃうから」

この奇妙な関係に、もう少し浸っていてもいいかもしれない。そんなことをぼんやりと思った。





「すっかり泣き止んだね、兎木さん」
「逆に鳴きすぎただろ」
「ごめんね...?彼女泣かしちゃうなんて彼氏失格だよねぇ...でも、かわいくてさあ...狼谷も兎木さんの泣くとこかわいかったよねえ」
「...まあ」
「...かれ、し?」
「え...そうだよ。兎木さんが俺の彼女じゃん」
「そうなの...?」
「うん...え、ちがうの?」
「じゃあ...狼谷くんは...?」
「は?俺も彼氏だろ」
「...え、...えっいつから?2人も彼氏がいるの...?」
「はじめてえっちなことしたあの日から、ずっとそのつもりだったけど...俺たちだけの女の子になったんじゃなかった...?あんなにいっぱい3人でえっちして、手も繋いでキスもしたのに、なんだと思ってたの?兎木さん」

さあ...。告白されたっけ...?いや、彼氏が2人ってなに...?まって...じゃあずっと付き合ってたってこと?

「どっちも兎木さんが好きすぎるからさあ...どっちも彼氏でいっかって。今更幼馴染と女の子1人巡って争ったりしないよ」
「ええ...?そ、うかな...?」
「もしかして、ずっとセフレかなんかだと思ってたの?...だとしたら傷つくな」
「最近不安そうな顔してたのはそれかよ...なんでもっと早く言わねぇの」
「言ってくれればよかったのに」
「だって...そんな、2人とも...か、...彼氏だと思わなくて」
「へぇ...」

わずかに温度の下がった伊熊くんの声色。狼谷くんも嬉しそうな顔はしていない。あれ...だって、知らなかったし...。そんな、特殊な関係になるとは予想もしてないし。言い訳のように言葉が浮かぶけど...同時にほっとしていた。

「ひどいなあ...泣いちゃうよ、兎木さん」
「確かに...あんなに俺も伊熊も好きって言ってたのによ」
「ぁ、え...ごめん、なさい」
「でもそっか...そんなこと思ってたんだ」
「なら...そんなひどい彼女にはお仕置きしないといけねぇよな」

そんな、理不尽な。



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