クエスト『嫉妬』




**カイトとジーク


ジーク:そんなに年上扱いがいいなら『お兄様』と、呼んでやる。

カイト:!!

ジーク:な、何だよ。

カイト:ありがとう!

ジーク:は? 何で礼なんか……。!! てめぇ、まさか!

カイト:?

ジーク:アイツに何かしたのか!?

カイト:アイツ?

ジーク:とぼけるんじゃねぇ。ミリアムのことだ!

カイト:ミリアムがどうかしたのか?

ジーク:わざとか。わざとだな。わざとだろ。俺を苛立たせる作戦だな。

カイト:何の作戦だよ。ていうか、ミリアムは元気なのか?

ジーク:二度と姉上に近づくなこの野郎!!
[一発殴って、泣きながら退場]

カイト:……アイツ、泣いたりするんだな。

スイヒ:相変わらず鈍いのだな……。





**タツキとペインキラー


タツキ:貴方が来るまでは、私が小さなカイトの一番の遊び相手だったのよっ! なのに……なのに……。画びょうにも、接着剤にもめげずに何度も遊びに来るなんて、計算外もいいとこよ!

ペインキラー:あの陰湿な嫌がらせの数々は……。やはり、お前かタツキっ!

タツキ:思いきってお茶に毒を仕込んだけれど、死なないどころか体調も崩さないなんて……!

ペインキラー:あの時、嫌な予感がして飲まなかったんだ。

タツキ:何てことを!! 子どものお小遣いでは到底届かないような即効性の毒を買ったのに……!

ペインキラー:お前、殺人未遂で捕まるぞ?

タツキ:貴方をカイトから遠ざけられるのなら、喜んで捕まるわよ!

ペインキラー:……。

タツキ:今からでも遅くないかしら。

ペインキラー:毒が入っているとわかっているものを誰が飲むか。

タツキ:これには毒なんて入っていないわYo。

ペインキラー:嘘っぽい笑顔だな。

タツキ:カイト、これをアイツに渡して。貴方からなら絶対に受けとるわ。

ペインキラー:!?

カイト:えー……。いくら姉さんの頼みでもそれは嫌だよ。だって俺、アイツ嫌いだから。

ペインキラー:!?

タツキ:何その素敵発言!!

スイヒ:……カイト。

カイト:……仕方ないだろ。関わりたくないんだから!





このあと、本編の会話(↓)に続けばいい。



タツキ:そもそも、今さらどのツラ下げて現れたのよ! この保護者失格仮面男!

ペインキラー:つーかタツキ、お前が1章で私に気付いていたらそこで話は片付いていたよな?

ヘルマ:そ、それは禁忌の言葉よ!!





E N D



2011/02/16



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