ボクたち、戦隊ヒーローだ(希望)




**アビスに憧れてました


カロル:ねぇ、ユーリ! 何でボクたちの作品、アビスじゃなかったの!?

ユーリ:いきなりどうしたんだよ、カロル。

カロル:だって、ボクも変身スーツが着たかったんだもん。みんなもヒーローに憧れた時期があったでしょ!?

全員:……。

カロル:何で目を逸らすの!!





**戦隊って……


ユーリ:戦隊モノって、アレだろ?

エステル:『それぞれの個性に合わせ、色が入った名前を名乗る。(例)○○レッド。その色の全身タイツを身に纏い、街を破壊し、人々に恐怖を与える自称正義のヒーロー……』

カロル:エステル、それ間違いすぎた知識だよ!

エステル:違うんです? 後は、ご都合主義だとか……。

カロル:ああーっ! ファンにケンカを売るような発言はやめてよ!!





**それぞれの色を決めよう


カロル:はいはい!! 言い出しっぺのボクがもちろんレッドだよね!

リタ:はっ。あんたは、レッドなんてガラじゃないわよ。

カロル:そんなことないよ。ね、フレン。

フレン:悪いけど、リタと同感かな。レッドにしては身長が足りないから。

カロル:ヒドッ!!

ジュディス:今から身長を伸ばせば間に合うわよ、きっと。

カロル:ホントに!?

レイヴン:少年が基準身長に達するまでは、おっさんが代理レッドやってもいい?

フレン:フッ……。あ、すみません、レイヴンさん。あまりの似合わないので、つい。

レイヴン:……。

ユーリ:お前、ホント正直だよな。





**それぞれの色を決めよう2


ユーリ:とりあえず、適当に色を当てはめてみるか。

エステル:実際にやるつもりはミジンコほどもありませんが、楽しそうです!

カロル:じゃあ、レッドは保留にして。ブルーとかピンクとか?

リタ:ピンクはエステル以外無理でしょ。

レイヴン:じゃあ、おっさんブル――……。

ジュディス:ブルーは私に任せて!

フレン:任せるよ。

ユーリ:あとは何があるんだ?

エステル:グリーンとかイエローじゃないです?

リタ:おっさんがむらさきで、自称レッドがイエローでいいんじゃない?

カロル:イエローなんていやだよ。

レイヴン:今、グリーンの話じゃなかった?

リタ:おっさんがグリーンだなんて、ナタリアに失礼でしょ!! あたしがグリーンをやる。

フレン:カロル、イエローが嫌ならバナナって名乗ったらどうかな?

カロル:フレン、そういう問題じゃないよ……。





**それぞれの色を決めよう3


ユーリ:オレはブラックだな。

エステル:そんな感じです。それなら、フレンがホワイトですね。

カロル:ホワイトって女の子のイメージがあるんだけど……。

リタ:結局レッドは誰がするのよ。

レイヴン:あと残ってるのは……。

ジュディス:パティとラピードね。

フレン:そう言えば見かけないけど、一体どこに……。





**あの2人(?)は……?


パティ:みんな、何をしておるのじゃ?

ラピード:クゥーン……。

ユーリ:そういうお前らは何してんだよ。

パティ:ぷり○ゅあごっこじゃ。

ラピード:ワンワンッ!!

全員:……。

フレン:ラピードは何を着ても似合うね。

ユーリ:言うことはソレじゃねぇだろ。



2010/12/08

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