遠足
**準備
アスベル:みんな、遠足に行くぞ。
ソフィ:遠足?
ヒューバート:唐突ですね。
シェリア:お弁当は用意してるわ(キラッ)
マリク:準備、いいな。
パスカル:はいはーい。しっつもーん。
リチャード:パスカルさん、どうぞ。
【ホワイトボード用意】
アスベル:話は最後まで聞け。そして、リチャード。書記はギャル文字禁止だ。
ソフィ:アスベル、それ顔文字だよ。
ヒューバート:というか、リチャード国王は何故書記を……。
シェリア:みんな静かに。アスベルの話が聞こえないわ!!
アスベル:――……以上が、今回の注意事項だ。あ、オヤツは300ガルド以内におさめること。
マリク:いつの間にかあっさり説明が終わったな。
パスカル:で、質問だけど。バナナはオヤツに入るの〜?
アスベル:……いきなりレベルの高い質問が来たな。さすが、パスカル。
リチャード:僕は、真剣に悩み始めた君のレベルが(ある意味)高いと思うよ。
ソフィ:ある意味90点。
**オヤツ
アスベル:協議の結果、バナナは主食のためオヤツに入らないことに決まった。
ソフィ:競技? 玉入れ?
ヒューバート:一体、誰と協議を……。
シェリア:どうして私は参加させてもらえなかったのかしら……!!
マリク:オレも参加したかった。何故かと言うと、鯛茶――……。
パスカル:でね、バナナパイはオヤツに入るの?
アスベル:入るに決まっているだろ。
ソフィ:カニタマは?
アスベル:カニタマは、オヤツに入らないな。
パスカル:贔屓はんたーい。
マリク:それは贔屓ではない。ただの愛情量の問題だ。
シェリア:(愛情量!? 私はどれくらいなのかしら!?)
ヒューバート:ところで、遠足だなんていきなりどうしたんでしょう。
リチャード:僕が興味があると言ったからかな。
ヒューバート:……そうだったんですか。皆さんで楽しみましょうね。
リチャード:ああ。早くやりたいんだ。お弁当忘れて、みんなからわけてもらうという伝説のアレを!!
ヒューバート:……。
ソフィ:シェリア、カニタマ崩れた。
アスベル:シェリア、カレーこぼれた。
シェリア:もう一度準備するから待って。
マリク:シェリアはまるで母親だな。
ヒューバート:ちょっ……パスカルさん!! ぼくの荷物をすべてバナナに入れ替えないでください!!
パスカル:ダメ?
ヒューバート:駄目です。
リチャード:パスカルさん、ここはバナナパイを入れる場面ですから。
パスカル:そうだったね。ちなみに、教官のリュックには出来立ての鯛茶漬けを投入したよ。
リチャード:さすがです。やはり、パスカルさんですね。
パスカル:リチャードだって、アスベルとシェリアのリュック間違えて、アイスキャンディー入れてたでしょ。
ヒューバート:ちょっと待ってください。二人は何してるんですか!!
二人:厚意が嫌がらせに変わる境界線の散策。
ヒューバート:……。
2010/10/10