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小ネタ
2019/02/09 18:52


 猫みたいな人だ。
 友人として付き合い始めてから暫く。康一が露伴を観察して出た感想がそれだった。
 
 気紛れで優美。
 決して思い通りにならない癖に、思惑通りにならないと癇癪を起こして捻くれてしまう。
 岸辺露伴という人間は綺麗な顔立ちをしているのに、随分と歪んだ思考の持ち主だった。
 髪形やファッションは奇抜で、彼以外が真似や服を着ようものなら正気を疑われるレベルだが、彼が袖を通すだけで見栄えよく見えてしまうのだから不思議だ。黙ってさえいれば、だが。
 小柄で平凡な顔つきの康一はそんな彼を人並みに羨ましく思った。
 だが別に康一はそれを望んでいるわけでもない。ただ凄いなぁと感心するだけだ。僻むこともなく、友人なんだと自慢する訳でもなかった。知人の一人と認識しているレベルかもしれない。
 一方、露伴からすれば、広瀬康一という少年は知人どころではなく数少ない(いや、寧ろ彼だけか?)自分の親友だと豪語し、何かあれば真っ先に連絡をするほどに彼を頼りにし、信頼していた。唯一の欠点として上げるのなら、あの東方仗助のような友人がいることだろうか。
 
「・・・人が良すぎるのも考えものだな」
 何もあんな性悪の相手をしてやらなくても良いのに。自分のことは棚にあげて、そんな時間があるなら、会いに来てくれればいいのにと、露伴はつまらなそうに息を吐いた。
 まぁそれは彼の最大の美点ではある。
 が、心配なところでもある。
(だからこそちゃんと見ていてあげなければな)
 
 そんな少しズレた思惑の元、岸辺露伴は今日もそそくさと家を後にした。いつの間にやら日課になり始めた、散歩の開始だった。
 
 目的は広瀬康一。彼を見守ること。
 
 
「そろそろ康一くんの使っているシャンプーが切れる頃だ。最近妙に身だしなみに気を使っているからな。銘柄を替えるかもしれない。そうすれば空きのケースがゴミに出されるぞ、急がないと」
 
 ゴミ収集車が来てしまう。

 呟いて露伴は歩きはじめた。
 世間ではこれをストーカーと呼ぶが、そんな些末なことなど岸辺露伴には関係なかった。
 
 
 
 
 
 
 
 【 気紛れ猫と攻防戦 】
 
 
 
 
 
続きは書けたら書きたいな〜。
ほんと小ネタだな💧

にしても康一くんさ、モテ過ぎじゃない??
承太郎とかナチュラルに康一くん好きだよ??
仗助とかジョルノとかスタンドホイホイ過ぎて困る・・・( ゚∀゚)



 広瀬康一・・・苦労人なお人好し。スタンド使いホイホイ。最近は億泰に癒されるくらいお疲れ気味。密かに承太郎を尊敬している。最近露伴の扱いが雑になってきた。
 
 東方仗助・・・康一の良き友人。イケメン。なんだか最近康一の近くにいるとドキドキするが本人もよくわかっていない。
 
 岸辺露伴・・・自称康一の大親友でセコムだが実態はストーカー。しかし至って本人は本気。康一の体重や身長、使っているシャンプーや洗剤まで大体把握していて気持ち悪い。顔が良くてなんか狡い。
 
 由花子・・・康一のSECOM
 
 空条承太郎・・・超絶美形の完璧超人だがわりと常識人。感情の起伏が表情には出ない。ひょんなことから知り合った康一がスタンド使いに好かれ過ぎることを気の毒に思っている。なにかと気にかけており、性根が良い康一のことを結構気に入っている。
 
 億泰・・・良い奴。
 


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