パソコンの画面は未だ輝いているが、そこから誰かが出てくる様子はない。
「Ah?アイツら何もたついてんだ」
「まあ良いんじゃない?その間俺様たちだけでマスターを独占できるんだからさ」
佐助の言葉に幸村の頬が朱く染まり、はくはくと口を動かす。その様子に佐助と政宗はげっ、と顔をしかめた。
そして、
「はっ破廉恥で"ぐぎゅるるるるる"ござ、るぞ佐助ぇ…」
沈 黙 。
視線を政宗に送るとものすごい勢いで首を横に振られた。続いて佐助にも送ったが、同じ反応。
…という事は、と皆が同じ結論にたどり着いたようで、幸村に視線が集中する。
「ま、ますたー殿、某腹が減ったでござる…」
眉を八の字にしながら申し訳なさそうに見つめてくる幸村に、少し笑いが込み上げたがぐっと我慢した。
「…うん、調度良い時間だし、ご飯にしようか」
そういって私がキッチンに向かおうとすると、佐助に止められた。何で?と疑問を顔に出すと、佐助はへらっと笑い腕まくりをする。
「俺様が作るからさ、マスターは待っててよ」
「ますたー殿!佐助の作る食事は絶品でございまするぞ!」
「猿のくせにな」
「竜の旦那はご飯いらないのかな」
「、ソーリー」
目を輝かせて佐助の作るご飯を褒める幸村、ニコニコ笑う佐助、茶々を入れる政宗の姿に、
「、じゃあお願いするよ」
ぼんやりと幸せだなあなんて思って、ふにゃりとした笑顔が零れた。
佐助の作ったご飯は美味しくて、でもそれ以上に誰かと囲む食卓が嬉しかった。
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