「え…?え?」


突然のことに、脳が追いつかない
夢なのかと、余り機能しない頭で考えるが


「マスター…!!」


彼の声が、ぬくもりが、現実だと私に知らしめる


「あ、あの……!!」


とりあえず、離れて貰おう、そう考えて彼に声を掛ける


と同時




「何hugしてんだ猿!!」
「破廉恥でござるぞ佐助ぇぇ!!」




ぬくもりが消え、悲鳴と怒声があがった



ギギッ…と、ぎこちなく首を動かして"それら"を見る

そこには



「Nice to meet you、my master」

ニヤリと笑う隻眼の男の子
それから


「初めましてでござるぅぅぅ!!ますたー殿ぉぉぉ!!」

声が大きく、髪の長い男の子



個性的な挨拶をされた、私はただ


「あ…は、ハジメマシテ…?」

そう返すしかなかった




(刑部…これは……)
(どう考えても)

(器用っていうレベルじゃないよー!?)




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -