小さな体躯
僅かに傾げられた首
つぶらな瞳…
「…〜ッか、可愛い…ッ!!」
「キッ!?」
全て計算されたかのような完璧な愛らしさに衝撃を受け、次の瞬間には思わず現れた小猿を抱き締めていた。
「うわぁちっちゃい!!可愛い!!」
「キキィ!!」
撫でくり回すと擽ったそうにはにかむ様子に癒される。
「Oh…masterの顔が今までで一番の輝きを見せてるぜ…」
「な、なんと…某たちは、小猿に負けたのでござるか…ッ」
「そりゃ無いぜ名前…」
視界の端にorz状態な人影が見えた気がしたが、気のせいだと思う事にして…
取り敢えず、この子は一体どういう存在なのだろう。
「ハッ…!!まさか君も歌っちゃうの?」
「それはあり得ぬだろう、常識的に考えて」
元就に冷静に突っ込まれ、じゃあ誰かのペットかな?などと考えていると。
「そいつは夢吉。俺の友達なんだ」
「え?」
また新たな声が聞こえてパソコンの方を向く…と、
「俺は前田慶次!!宜しく頼むよ、マスター!!」
そこには何だかとっても長い髪の毛をお持ちのお兄さんが、ドンッ!!と効果音が付きそうな風体で立っていた。
(マスター!!夢吉ばっかり構ってないで俺も相手してくれよ!!)
(ちょっと、五月蠅いよ風来坊)
(そこに直れ。俺が礼儀ってモンを叩き込んでやる)
(ちょっ…勘弁してよ右目の兄さん!!)
((そう言えば男の人ばっかり…?))
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