遠くで君の声が聞こえた
小指と小指が結ぶ約束
優しい香りが残る唇
きっと本物だった
寝ても醒めても痛む傷跡
隠したリンドウ
涙の跡で知らしめて
この香りも幻想
微睡みと墜落
遠雷みたいなひと
羽化せず朽ちる自尊心
行く宛のない運命の糸
穿つ、きみの憐憫を
燻した心に気付かず愛して