久遠の色はきみと知りたい
射干玉の夜にあなたを想う
無限地獄と恋人たちの午睡
ぼくらの赤い糸は来世まで
吁、君の首筋は正しすぎる
宇宙の骨格を探るゆびさき
さよならを遺したきみの声
黒髪に隠れたきみのこころ
蘭みたいに気高いきみの瞳
もう戻れないきみとの日々
近くて遠く揺蕩うきみの影
燃やした楽園
果てなど無いと思ってた
枯れたラナンキュラス
柔らかいから離れない
甘やかな憂鬱
散る花みたいなひと
指先の熱をうつして
朧とうそつき
終焉とフェルマータ
さようならを数えていた
霞がきみを攫うから