彼女セラピー
「んあー」
端正できりっとした顔立ちが何の役にも立たないくらい、ほにょほにょと間延びした声がそよ風とともに耳をくすぐる。
木洩れ日が、あたたかい。目を細めて遠く上方を見つめていると、隣からまた「あー」という間抜けな声が聞こえてきた。
「お疲れですか。檜佐木副隊長」
「んー」
「…なんか言ってよ」
「おー」
今は完全にオフらしい。こんな修兵、九番隊の人たちが見たらぎょっとするに決まっている。
私が初めて見たのはもう、どのくらい前だったか…今では逆にこうした態度を取ってくれないと、根の詰めすぎではないかと心配になるくらいだ。
此処に来れば、自然が癒やしてくれる。そう言って私が彼を誘ったのは、今日が初めてではない。
「…なあ」
「うん?」
「近く、寄っていいか?」
「うん。いいよ」
これでも十分近いじゃん、と笑った私に、そういやそうだと彼も笑う。ちらちらと形の変わるまだらな木陰を落とした修兵の顔は、近づくごとに、やっぱり整っていて綺麗だと思わざるを得なかった。
「ねみーなあ」
子供のようにぐりぐりと顔を押しつける。鎖骨あたりに鼻が当たっているものだから、痛くないだろうかと心配になった。
「あはは、くすぐったい」
「………」
「ん…修兵?」
「…俺らさあ、今すげえ『リア充爆発しろ』的なバカップルじゃね?」
「ぶっ!!そう来たか!」
「え、おお」
「修兵、うけるね」
「…おお」
けらけらと笑う私を気にすることもなく(返答には困っているらしかった)、修兵は甘えることを再開した。
つい手が伸びて、彼の短い黒髪をそっと撫でてしまう。意外とさらさらしてるなあ、なんて考えながら草の匂いに目を細めていると、いつの間にかもそもそと動く頭が動作をやめた。
「どうしたの?」
「ん、」
あ、これキスしたい時だ。
こちらに向けられる瞳を見つめ返す勇気もないので、肩越しに視線を流してすっと目を閉じる。
頬を包まれる感触と、唇に触れる温かさ。少し土の匂いがする風に吹かれた髪がくすぐったかった。
「鵺雲」
「ん、なあに」
「…やっぱ俺、鵺雲が一番の癒やしだわ」
彼女セラピー
110206
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名前の登場少なくてごめんなさい…ほんわか甘が表現しきれなくてごめんなさい…!
謝罪したい点は多々ございますが、全身全霊、鵺雲さまに捧げます。この度は相互、ありがとうございます!そして3万打、おめでとうございます!
(「迷宮。」鵺雲様/相互記念)
※ご本人様のみお持ち帰り可
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『うさぎごや』の伊波さまよりいただきましたー!!!
超癒された…!!
むしろ修兵セラピーでございます、ワタクシ!!
この甘えたな修兵が可愛くてしょうがないですー、というかもう食べてしまいたいです(´д`*)
自分だけに見せてくれるオフの顔とか、萌えポイントが高すぎて爆発しそうです。
リア充爆発上等ですけど!
こんな修兵と一緒にいられるなら何回でも爆発してやりますともー!!!
ほんわか甘をこんなにステキに書いてくださって、なんとお礼を申し上げたらよいか…!
謝罪なんてとんでもないです(((゚д゚;)))
そんなこと言ったら私は地の底まで謝罪レベルですorz
こちらこそ相互してくださってありがとうございますっ!!
3萬打のお祝いまでいただけてホント嬉しいです☆
こんな拙いサイトですが、これからもどうかよろしくお願いいたしますm(__)m
皆様も伊波さまのサイトに足を運んでみてくださいませv
当サイトのリンクからとべますよ!