「ポートガス・D・エースさん、中へどうぞ〜」
受付のお姉さんに案内され、処置室に入る。
今までに数えるくらいしか引いたことがない風邪により、心配性の母親に連れてこられて病院に来ている。
たかが風邪で大袈裟な、と思ったが、あんなに心配している母親に抵抗出来ず。
だが、正直めんどくさい。
早く終わってくれ。
「じゃあ、ここに座ってください。今から血圧計りますね」
そう言ったオレンジの髪をしたナースが奥の部屋に消え、変わりにがしゃがしゃと金属の音を立てながらでこちらに近づいてくる足音。
下を向いていた俺の視線の先でその足が止まり、がちゃんとテーブルに器具が置かれたらしい音がした。
「えーと、ポート…ガス・D・エース?」
「はい。そうです」
「なげぇな〜。う―ん、エースでいいか!」
うん!覚えた!エース、血圧計るぞ!と俺の左腕を掴むナース。
いやいや。初対面、というか患者になんと馴れ馴れしい奴だ。
普通ポートガスさんだろ。
どんな教育受けたナースだよ、と顔を上げた俺は衝撃を受ける事になる。
一目惚れ
「ん?お前、すげ―脈早ぇけど、大丈夫か?」
それは恋の病です。
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初めての小説がルフィのナースネタ!(笑)
この前、病院で血圧計ってもらった時に、看護師さんに「脈が早いけど、大丈夫?」と言われて即座にエールに変換しました!(笑)
きっとルフィがナースになったら、器具とか乱暴に扱って、怒られると思う!
なにそれ、可愛い!←
2012.04.06
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