※教師×生徒



古びた世界地図とか、壊れかけの地球儀とか、訳の解らない本や資料が置いてあるこの教室は、殆ど誰も出入りしない社会科資料室。
そこに1つある、教師用の机。
その上に置いてある沢山の本を乱暴に押し退けられた、人ひとり分のスペースにいつものように押し倒される。



「なあ、シャンクス」

「ん〜?」


歌でも唄っているかのように返事を返したシャンクスは、馴れた手つきでするするとおれの服を脱がしていく。


「これがバレたらシャンクス、クビになるんじゃねぇの?」

「そうだなー。クビだなー。いや、クビだけじゃ済まないかもなー」


先程と同じように唄うように言ったシャンクスが、クスクスと楽しそうに笑う。
笑いながら話す内容じゃないと思うんだけどなぁ。
そんなこと全く以って心配する様子もないシャンクスの手は休む事無く動き、あっという間に露になった身体。
今度はその掌で脇腹を撫でるように触れられ、くすぐったいような、気持ちいいような。


「てゆうか」

「んん?」

「お前もバレたら退学なんじゃねぇの?」

「ああ。おれは別にいいんだ」

「ん?なんで?」

「シャンクスに飼ってもらうから」


解かれて首に掛かっているネクタイを引っ張り、シャンクスの口唇に自分の口唇を押し当てる。
軽く触れた後、離れた顔を覗くと、ぶはははは!と笑い出したシャンクス。


「じゃあ、おれに捨てられないように精々尻尾振ってな」



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シャンクスの方が獣である。


2012.09.04



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