※ ASL( むしろA→L→S)
※兄ちゃん's→大学生、弟→高校生




数日前。
遠くの大学に通う為、離れて暮らしているサボがお盆の為に久しぶりに帰省した。

それからルフィはサボにべったりである。


「サボ〜」


リビングで本を読んでいるサボに引っ付き、猫の様にごろごろと甘えるルフィに微笑む。
さらさろとした髪の毛をゆっくりと撫でれば、嬉しそうにルフィも笑う。

しかしサボは、そろそろヤバイなあ、と危険を関知し、ルフィに優しく話しかけた。


「ルフィ。おれ、ゆっくり本読みたいな」

「おう!いいぞ!」

「いやー…。だから、ちょっとだけ離れてもいい?」

「いやだ!!!!」


そう言って更に強く抱きつき、おでこをすりすりと寄せてくるルフィに、可愛いなあ、と思いながらサボは少し困った様に笑う。


「ほら、ルフィ。そろそろエースにも構ってやりなよ」

「やだ!最近エース、機嫌悪くてキライなんだ!」

「(あーあ…)」

「だけど、サボはだいすきだっ!」


ちゅーっとルフィがサボの頬に口唇を寄せたと同時に、2人の背後でブチッと何かが切れる音がした。


「サボ!!!てめぇ久々に帰ってきたからって調子乗ってんじゃねぇぞ!!!」

「おれは何もしてないよ…」

「ルフィ!!!お前もサボにベタベタベタベタ!!!うざってぇんだよ!!!」


サボが帰省してからというもの、全くと言っていい程ルフィに相手をしてもらえなくなったエースが、とうとう我慢の限界を迎えた。
尚もサボにべったりと引っ付いているルフィに、不機嫌極まりない表情でエースが叫ぶ。


「大体、宿題終わってんのか!?夏休みなんかすぐ終わるんだぞ!!!甘えてねぇでとっととやれ!!!」

「うるせぇ!!サボとするからいいんだ!エースのばーか!」

「てめっ…!ナメた口の聞き方しやがって!! こっち来い!!」

「やだねーっ!エースのばーかばーか!」


隠れるようにサボの腕の中に入り込んだルフィに、更にエースがヤキモチと言う名の怒りの炎を燃やす。

ぎゃあぎゃあと言い争いが続く中、サボはルフィの背中を擦りながら幸せそうに溜め息をついた。


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ASLかわいい(^q^)


2012.08.13


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