※エース高3×ルフィ高1
※エースがサボり魔っぽい






「麦わらぁああ!!」


2時限目が終わり、焼きそばパンを口いっぱいに頬張っていた所でスパンッ!!と教室の扉が勢い良く開いた。
それと同時に、学校内ということにも関わらず葉巻くわえた教師が名前(あだ名?)を叫んだ。


「むぐっ…ケムリン」


口いっぱいに詰まっていたパンを飲み込み、ズカズカと自分に向かって歩いてきている教師の名前を呟く。


「麦わら!お前の兄貴、今日の朝学校来るって言ってなかったか?!」


自分の机の前で止まったケムリンこと、スモーカー先生が青筋を立ててこちらを睨む。

朝、朝…

問いかけられた内容に、今日の朝の事を思い出す。

エースからいつも通り弁当をもらって、玄関先に見送りに来てくれた時は、パンツ1枚だった(エースはいつもその格好で寝てる)。
そういえば、今日も行かないのか?って聞いたら、めんどくさいって言われたっけ。


「めんどくさいから行かないって言ってたぞ」

「あの野郎!これ以上単位落とすと留年するって言ってんのに!」

「あ、そういえば、留年しておれと同じクラスになるのもいいな!って言ってたぞ!」


たのしそうだよなー!と笑っていると、ケムリンがポロリとくわえていた葉巻を落とした。


「麦わら。今すぐ兄貴に電話しろ。(この問題児兄弟を一緒になどしてたまるか…!)」

「えー?おれが言ったってエースは来ないと思うぞ?」

「…学校に来させられたら、明日の昼食、学食で好きなだけ食わしてやる」

「本当か!?約束だからな!!」


そうとなれば即行動だ!
携帯を鞄の中から取り出し電話をかける。
何コールか鳴った所で、もしもし?というエースの声。


「お前、今学校だろ?どうした?」

「エース!!学校来ないのか!?」

「あー?めんどくせー」


家でテレビでも見ているのだろうか。
電話越しに微かに聞こえる笑い声とは対照的に、心底機嫌の悪そうな声で言ったエース。
いつもならここで身を引くが、今日はこんな所で負けてられないのだ!


「学校来たら、今日の夜おれのこと好きなようにしていいって言ったら?」


どうする?と言おうとした所で、ガチャン!!と大きな音がして電話が切れた。
…ヤバい。なんかよく分かんねぇけど、怒らせたか、も?


「ケムリン!電話切られた!やっぱり来ねぇと思う!てゆうか、怒らせたかも!どうしよ」


う。という言葉が、スパンッ!!と先程も聞いた扉が開く音によって掻き消された。


「ルフィ!!!!来たぞ!!!!」


一体どうやって、どんな速さでここまで来たのか。
先程まで電話越しに話していたはずのエースが、自分の教室の入り口に立っている。

驚きで茫然としていると、これまた物凄い速さで自分の目の前まで来たエースに肩を力強く掴まれる。


「今日の夜は兄ちゃんが今まで考え抜いた、ありとあらゆるスチュエーチョンのプレイを楽しもうな!!」


衣装ももちろん用意してあるからな!!と話すエースの瞳は、今まで見たことのないくらい輝いている。

…これは、明日の昼食を食べさせて貰う位では割りが合わないかもしれない。
たらりと流れる冷や汗を感じながら、頬をひきつらせた。





(あれ?今日ルフィはどうした?)

(腰痛の為お休みでーす)



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そりゃーあんな事言ったら、ルフィは今晩大変な事になりますよね!(笑)

最後の会話は、次の日の担任シャンクス→クラスメイトのナミ。



2012.08.22



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