※教師×生徒
※not兄弟
※金曜日の夜に先生のお家にお泊り





「せんせーのばか」

「女たらし」

「せいてー教師」


「え、いきなり何?てゆーか、仕事の邪魔なんですけど…」


金曜日の夜。
家に持ち帰って来たらしいテストの採点を行っている先生の背中に抱き付いて文句を言う。


「今日学校で女の人と話しただろ!」

「いや、教師だからしょうがねえじゃん」

「しかも、お菓子もらってただろ!浮気者!」

「確かに貰ったけど…。家庭科の授業で作った余り物って言ってたぜ?」

「せんせーのアホーっ!!家庭科でお菓子作って余る訳ねえだろ!!!」

「それ、多分お前が食い意地張ってるだけだから」


はあ、なんて溜息を吐く声が聞こえたので、先生の腰に回している腕の力をぎゅうっと強める。
家庭科の授業で作ったお菓子をあげるなんて、好きなヤツにすることだ!せんせーのアホ!

しかめっ面で先生の背中に貼り付いていたら、採点をしていた手を止めて机にペンを置く音が聞こえた。


「てかさ。それ、ヤキモチ?」

「…!ち、ちげえ!」

「へえー」


貼り付いている背中から振動が伝わり、ククッと言う笑い声。
顔は見えないけど、多分すげえ悪い顔で笑っているんだろうな、と思った。
こういう時の先生に近くにくっついていると大抵いい事がない。
今のうちに離れておこう…

と、そこでいきなり世界が反転し、自分の背中に硬い床の感触。
そして、目の前にはやっぱり悪い顔で笑っている先生の顔。


「せ、せんせ…?」

「なーんか、発情しちゃった」


ゴソゴソと慣れた手つきで制服のYシャツのボタンを外されていく。


「し、しご…!仕事の途中…っ!」

「後さ」


おれの言葉を遮り、先生が言葉を紡ぐ。


「家ではエース、だろ?」


カチャ、と音を立てて外された眼鏡。
その瞳で射抜かれて、どくんどくんと波打つ心臓。


「…オトナはずるい」

「そーなの。大人はずるいの」


だから諦めなさい、と言った先生に更に高鳴る鼓動。

やっぱりいい事なんてなかった!


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とりあえず、先生・Yシャツ・眼鏡と言う私の好きな物を詰め込んだ作品(笑)
大人の色気はハンパないよね!



2012.08.09



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