※エースキャラ崩壊注意!





「エース」

「ん?」

「すぶた!」

「…はい?」


いきなりルフィが暴言を吐いた。
え、なに今の。悪口?


明るくて、人懐っこくて、バカで(褒め言葉)、太陽みたいに笑う、可愛くて可愛くて仕方ない弟。
そんな弟が悪口を言うなんて…!


グレてしまったのだろうか。
それとも遅めの反抗期か。

考えたくないけど、兄ちゃんの事キライになったと、か…?

何それ。これから生きていけない。


「ルルルルル、ルフィさん。聞きたくないけど、兄ちゃんの事キライになっ…」

「たー、たー、たー…たこ焼き!
あー!たこ焼き食いたくなってきた!」


ソースとネギがたっぷりのヤツ食いたい!とヨダレを垂らすルフィ。

これって、もしかして。
もしかしなくても。


「……しりとり?」

「おう!でも、なかなかむずかしーんだ。えーと、次がー」


よかった。いつものルフィでした。

一瞬の内に頭を駆け巡った想像(妄想)を即座に消し去り、安堵の溜め息。
そうですよね!こんな犯罪級に可愛い弟が、暴言なんて吐きませんよね!


その横で次は、き!とはしゃぐルフィの姿に顔が緩む。
何をやっても可愛い弟。
むしろ存在自体が罪である。


「きー、きー…、きぃ?
…だあ!もうダメだ!ギブアップ」


ばすん、とソファに倒れ込んだルフィが、むすかしい〜!!と足をバタバタと動かす。


「しりとりがそんなに難しいか?ていうか、1人だし食いモンばっかだし」

「おれがやってるのは、すげーむすしいんだぞ!くそ―っ」


そう言って悔しそうに更に足をバタつかせてる。
その姿、兄ちゃんキュンとしちゃうんですけど!


ちなみに、しりとりが難しいと言っている事に関しては、ルフィはおバカなので(もちろん褒め言葉)しょうがない。
むしろ、それこそがルフィの可愛さである。


「…あ、なんだ!」


そう考えている(トリップ)間に、何やら解決策が出らしい。
簡単じゃん!と言って飛び起きたルフィ。
そしてそのままおれの方に飛び付き、太陽の様に笑って言ったのだ。


「エース!スキ!」




--------------

しりとりで、エース→スキに持っていきたかったルフィ。
簡単だったね^^

そして、エースはこの後鼻血噴いて倒れます。
キャラ崩壊!ごめんなさい!
だけど、こんな兄ちゃんも好き(^q^)



2012.07.11





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