※大学生×高校生くらい
「エース。今日一緒に寝よう」
今日は何となくそんな気分だった。
いつもはお互いの部屋でそれぞれ寝ているし、部屋に誘うのはエースの方からが多いのだけれど。
今日は枕をずるずると引きずって自分からエースの部屋に行く。
「何?寂しいの?」
ベッドで読んでいた本を置き、寝そべるエース。
そして、被っていた布団を半分捲る。
「ほら、おいで」
それを合図にバタバタとベッドに駆け寄りダイブする。
ちなみに、ここでごろんと方向転換。
おれは壁側、エースが淵側に寝るのがお決まりの体制である。
*
「エースあったけ〜」
胸板に顔を埋め、腰に足を絡める。
ぎゅうぅって音がしそうなくらい抱き付けば、痛ぇよという声と共にちゅっと頭に触れる感触。
エース、髪の毛にちゅーするの好きだなあ。
そして、エースも優しく抱きしめ返してくれる。
「エースー、好きー」
そのお返しに目の前にある胸板にちゅっちゅっと口付ける。
悔しいけど、おれなんかよりすげーカッコいいココが大好きで、一ヶ所だけちゅーっと強く吸い付いた。
「お前!跡つけるなっての!」
ぐいっと胸板から顔を離されたけど、その部分には紅い鬱血。
「いーじゃんか、別に」
「お前なあ、バレたらサッチとかがからかってきて、うるせえんだよ」
あーもう、なんて言ってるエースには悪いけど、もちろん知っててやってることだ。
これはおれのものって印。
もう一つ付けようと吸いつこうとしたら、頭を叩かれた。
「いてっ」
「もういいから早く寝ろ」
背中をぽんぽんと叩かれ、しょうがなく眠ることにした。
どうせ寝起きの悪いエースのことだ。
明日の朝、先に起きたらもっと怒られるくらい付けてやろう。
1秒でもおれのこと忘れられなくなるくらい!
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独占欲むき出しなルフィ。大好物!
2012.07.06
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