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双子のようにそっくりな少年たちの前に現れたのは、朱色の青年、マロンペーストの少女、紅い目が印象的な成人男性だった。

「おや、意外でしたね」
「こんな所に少年が二人…?」
「あんたたち怪我してないか!?この辺、魔物多いからさ…」

今、朱色の少年が言った言葉が間違いでなければ、とても嫌な単語が聞こえた。

「ま、魔物ーーーー!?」
「ちょ、相棒落ち着け!」

その反応を見た紅い目の成人男性は、まるでおかしなものを見るかのように少年たちを見つめた。

「はて、貴方たちは魔物について知らないのですか……?」
「え、あ…」
「知らないんですね?」
「……だったら?」

双子のような少年の片割れのうち、鋭い目付きの少年が身構えた。

「そ、そんなに身構えんなって!別に襲うつもりはないって!!」
「はっはっは、そうですよー。襲うつもりはありませんよー」
「大佐!眼鏡、眼鏡光ってますっ!」
(何、この人たち…?)

目の前でくり広がるコントに、この人たちって…と思い始めてしまった。


出会い


「と、とにかくオレたちは怪しい者じゃないんだ!オレはルーク・フォン・ファブレっていうんだ」
「私はローレライ教団情報課所属、ティア・グランツです」
「マルクト帝国軍第三師団所属ジェイド・カーティスです♪」

目の前にいる人を信じるべきか否か迷っていると、隣から声が発せられた。

「ボクは遊戯っていいます」
「相棒!?」
「ボク、この人たち信じていいと思う。大丈夫だよ、きっと」

笑顔で言われたら返す言葉もない。
少年は遊戯の言葉を信じることにした。

「オレはアテムだ。いきなりすまなかった」
「気にしていませんよ。ところで、このままここで話をするのもなんです。私たちの野営に来ませんか?」

今自分たちがいる場所も分からない遊戯とアテムにはとてもうれしい申し出だった。
断る理由も無かったので、ルークたちに着いていくことにした。


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