チュンチュン…


「ん、」
「はぁろぉ…」
「は…るや、酷いよぉ…」
「ば、しに…zzz…」
「じ…うちくん…まっ…よぉ…」

ここは武藤家のリビング。
ここで寝ているのは、高校生にしてデュエルキングの武藤遊戯。

そして……とある出来事が原因で、未来からタイムスリップ(?)してきた未来人たち。
機動兵器ガンダムを有する、私設武装組織ソレスタルビーイングのガンダムマイスターズだ。
最年少の刹那・F・セイエイ、マイスターズまとめ役のロックオン・ストラトス、温厚なアレルヤ・ハプティズム、マイスターの中でいちばん謎めいているティエリア・アーデ。

彼ら5人は、カードゲーム「デュエルモンスターズ」で遅くまで遊んでいたのだ。

「ん…ぅ…あ、さぁ?」

いちばん最初に目を覚ましたのは、アレルヤ・ハプティズム。

「あ、れ……昨日、あのまま、寝ちゃった、のかな……?」

ぼーっと、しているアレルヤだったが、ある可笑しなことに気が付いた。

「ん…人が多いような…?」
「ふぁ…あれる、やぁ?」
「あ、刹那おはよう」
「どう、したんだ…?」
「人が、増えている、ような…」
「はぁ…?」
「だって、僕と刹那でしょ?あと、ロックオンとティエリアに遊戯くん」
「合ってるじゃないか」
「じゃあさ……ロックオンの上に乗っている人と、ティエリアの上に乗っている人は…誰なの?」













…………………












「「って、ホントに人増えてるーーー!」」
















刹那とアレルヤの叫び声で、目を覚ました遊戯は、

「なぁにこれぇぇぇぇ!」
『相棒!落ち着け!』
「こんな状況で、落ち着けないよぉぉぉ!!」

と、叫び声を上げた。
一方のロックオンとティエリアは、意外にも冷静で、

「オレの腹の上で寝んなよ〜」
「まったく…人の上で寝るなど……万死に値する!」

と、言葉を洩らしつつも、謎の2人を起こしにかかっていた。

「うん……あと10分…」
「ひ、かり……す、みちと…れ…zzz」
「あと10分なんて言わないで、早く起きなさい。学校遅刻するぜ?」
「……ち、こく?」
「そ、遅刻」
「うわあぁあぁぁぁあああっ!?ヤバい!クロノス先生に怒られるっ……って、あれ?ここ、どこだ?」
「おはようさん」
「あ、おはようございます……って、遊戯さん!?」
「はい、そーです。ボクが遊戯さんです」
『ちょ、相棒チェンジするぜ!!』
「すっげぇ!本物だ!」
「……」
「こっちも起きたみたいだが……まだ、半覚醒状態に近い」
「……おねぇちゃん、誰?」
「……僕は男だ」
「はいはい、目ぇ覚まそうな〜」
「………お姉ちゃん…」
「あの…ティエリア……ドンマイ☆」
「あぁ……ヴェーダ…オレは、僕は、私は……っ」
「ティエリア、落ち着け。お前は男だから大丈夫だ」
「ティエリア、大丈夫か?」
「こらっ、刹那に遊戯!どさくさに紛れて、いたずらしないの!!」
「「ちっ……」」
(明らかに舌打ちしたよなぁ…こいつら……!)
「大丈夫?」
「……誰?」
「僕はアレルヤ・ハプティズム。君の名前は?」
「不動遊星……」
「遊星くん、だね。よろしくね」
「あぁ……」
「でね…なんでここで寝てたの?昨日はいなかったはずなのに……」
「……わからない。昨日…ゴーストとデュエルしていたのに…気が付いたら朝で、ここにいた」
「オレは……夜ずっとヨハンとデュエルしてて…そっからの記憶が曖昧なんだよなぁ…」
「へぇ、お前たちもデュエリストなのか!」
「オレ、遊戯さんに憧れてデュエリストになったんです!」
「そいつは光栄だな」
「オレは、ジャックに教えてもらって、それからデュエリストになりました」
「……というか、朝飯…」
「そういや、飯まだだったな」
「僕は、少し遅れてからいただく…寝る……」
「十代くんと遊星くんも食べる?昨日、ママさんが作っておいてくれたんだ」
「お、オレ食べます!」
「迷惑じゃないか…?」
「そんなことないぜ?遠慮しなくていい、遊星」
「お言葉に甘えさせてもらう…」



こうして、遊戯、ガンダムマイスターズ、十代、遊星は出会ったのだった…。
















しかし……そんな彼らに危険が迫っていた。

狙いは……


.


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