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こんにちは。
ソレスタルビーイングに所属するガンダムマイスターのアレルヤ・ハプティズムです。

今日は2/27。
僕の誕生日なんだけど…みんな戦争根絶の為に忙しいよね…
まぁ、マリー以外に祝ってもらったことは無いんだけどね…

『ったく、しみったれたこと考えてんじゃねぇよ』
「ハレルヤ」

僕の中には、もうひとりの僕がいるんだ。

──ハレルヤ

僕の大事なもうひとりの僕。

『今日ぐらいわがまま言ったらどうだ!?』
「いいんだよ、ハレルヤ。これは僕が望んでやっていることなんだから。それに、刹那たちも早く戦争根絶したいだろうし…」

大丈夫。
誕生日は何時もハレルヤと2人きりだったんだから。
祝ってもらえなくても……大丈夫…

「おー、いたいた。探したぜアレルヤ!」
「ロックオン」
「アレルヤ、ブリーフィングルームに来てくれ。ミス・スメラギが新しいミッションを考案したんだ」
「わかりました」
「待ってるぜ」
『ったく、またミッションかよ?』
「ハレルヤ、仕方がないだろう?戦争を根絶する為なんだから、ね?」
『でもよ、今日はお前の誕生日なんだぜ?少しは休みたいとか祝ってもらいたいとか…!』
「いいから。あ、それと今日はハレルヤの誕生日でもあるんだよ?忘れないでよ」
『……アレルヤ』
「さて…ブリーフィングルームに行かなくちゃ。みんなが待ってる」

ハレルヤにはああ言ったけど、本当は誰かに、ハレルヤ以外にも祝ってもらいたいって、思っている僕がいる。

でもいいんだ…
大丈夫。
僕は大丈夫…















ブリーフィングルームの前。
深呼吸して扉を開けた。

「すみません。遅れ…」

ぱぁん、ぱん!

「「「「Happy Birthday!」」」」
「うぇ!?」
「あっはは!すげぇ顔してるな」
「ロック、オン…ミッションの説明なん、じゃ…」
「わりぃ、わりぃ。驚かせたかったんだ」
「…今日は、アレルヤ・ハプティズムの誕生日だと聞いた」
「刹那」
「去年、みんなに祝ってもらった。だから、アレルヤもみんなで祝いたくて…」
「せ、つな…」
「本当は、こんなことしてる場合じゃないが…仲間を祝うぐらいの余裕はある」
「ティエ、リアァ…」
「そうだ、お前だけじゃなかったな。Happy Birthday……ハレルヤ」
『!?』
「なん、で…ハレルヤの、こと…知って、る、の?」
「これくらい僕の手にかかれば、調べるのは簡単だ」
「アレルヤ、ハレルヤ…おめでとう」




──みんなに祝ってもらえるのは、嬉しいことなんだな…

「あり、がとう…今までの誕生日の、なかでも、いちばんの誕生日…です…!」


Happy Birthday Allelujah & Hallelujah


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