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僕らはいつも一緒にいた。生まれた時も、ご飯の時も、お風呂も、学校も。
そんな僕らが、血を分けた双子の僕らが互いを愛し合うことは禁忌なのですか?

「アレルヤ、」
「ハレルヤ、ごめんね。僕もう1時限あるから…」
「じゃあいつものカフェテラスで待ってる」

ごめんねハレルヤ。もう1時限あるのは嘘なの。少し距離を置きたかったから嘘ついたんだ。
あと2年で大学を卒業する僕ら。ずっと一緒だったけどそれもきっとここまで。それに知ってしまったから…僕らの恋は禁忌であることを。だから、ね…僕は少しずつハレルヤと一緒にいる時間を減らしてる。でも、でもねその時が来るまではハレルヤを愛し続けてもいいですか?すぐに、ハレルヤから離れることなんて出来ないから。

──その時が来るまでは僕らは一緒。僕の愛しい半身よ、別れが来るまで愛し続けるから。だからそれまで僕を愛し続けて……





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