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※アクゼリュス崩落後
ごめんなさい。
ごめんなさい。
いくら謝っても、もう戻らないことは知っている。
オレには謝ることしか……
でも、それは心のなかだけで。
声に出てきたのは、正反対の言葉。
「師匠に言われたから…っ」
なんで、謝れないの?
なんで、素直に悔やめないの?
嗚呼、離れていく…
ジェイドが、
ナタリアが、
アニスが、
イオンが、
ガイが、
ティアが、
皆離れていく。
ミュウにあたっても意味無いのに。
着いた先はユリアシティ。
…ティアの故郷らしい。
そこで会ったのは…
「鮮血のアッシュ」
アッシュは言ったんだ。
オレが、
アッシュの、
──レプリカだって。
ははっ…
いきなりなんだよ。
オレが『レプリカ』?
ルーク・フォン・ファブレは『アッシュ』?
わけわかんねぇ。
でもはっきり言うんだ。
『レプリカ』って……
もうわけわからない。
アッシュは嘘言ってるに違いない。
嘘つきは、消さなきゃ。
剣を振るい、アッシュに突っ込む。
無我夢中で剣を振った。
そこからは…記憶が…
謝らなきゃ。
──でもオレは悪くない。
受け止めなきゃ。
──でも信じたくない。
神様がいるなら、
愚かな僕に、
救済の手を、
仲間がいるなら、
愚かな僕に、
救済の手を、
誰か僕に救済を…
もうわからない。
神様、
僕は誰に、
助けを求めれば、
いいのですか?
End
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