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「気持ちい…」 「…アテムさん、」 「何だ?」 「なんで一緒にお風呂…」 「え?別にいいだろー」 (…オレの理性が何処まで持つか) 「にしても、 凄い、いい身体つきしてるよなぁ(ぺたぺた)」 「!?(ちょ、何してんのこの人!?)」



「暇……」 ボソッと一 言。その瞬間思った。あぁ、また始まると。 「ゆーせー…どっかにつれてけ!!」「こないだもそう言って、 ショッピングモールに行きましたよね」「今日は温泉に行きたいぜ!だから行こうぜ!」 何故温泉をチョイスしたんだ…アテムさん。



「遊星!今日の夕飯だぜ!」 「炒飯、ですか」 「ご飯余ってたからな、今日のは塩胡椒ベースのゴマ油炒飯だぜ!」 葱やコーン、人参とか入ってて美味しそうだ。アテムさんの料理は全部美味しいけど。 「それじゃ …」 「「いただきます!」」



我が目を疑った。彼は、何十年も前の人なのだから。濡れたまま突っ立ったままのオレを不思議に思ったのだろう、彼がぱたぱたと駆け寄ってきた。「あの、大丈夫ですか?」声まで同じだった。だから思わず彼の名前を口にしてしまった。

「ゆ、うぎ、さん…?」 「いえ…オレはアテムですけど…?似ている知り合いと間違えてませんか?」 オレはわかってしまった、オレと闘った彼ではないと。こんなにも似ているのに、綺麗なアメジストの目も綺麗に整えられた指先も…そのすべてが似ている、のに…



遊「……」 闇「……」 遊 「……」 闇「…おい、遊星」 遊「…何ですか…?」 闇「背中、重い」 遊「アテム、さんの背中、落ち着く、んです…」 闇「だからって…」 遊「…すー」 闇「…寝たのか。まぁ、いいか…」 遊(…アテムさん、 大好きです)




闇「ゆーせー」 遊「何ですか、アテムさん」 闇「夜、ハンバーガー食べたい」 遊「昨日食べましたよね?」 闇「今日も食べたい」 遊「駄目です。最近アテムさんの食生活が偏ってるので……オレが管理しますッ!」 闇 「は!?」 遊「しばらくは外食禁止!間食も!」 闇「ゆ、遊星の鬼ー!!」



闇「うぅ…」 遊「やっぱり寒いですか?」 闇「寒いんだぜ…」 遊 「……アテムさん、手、繋ぎませんか」 闇「手…?」 遊「オレも、手寒いので。 アテムさんと繋いだら暖かくなりそうなので」 闇「〜〜!!」 遊「アテムさん、 手」 闇「ゆ、遊星のバカ!聞いてて恥ずかしいぜ!」



闇「あ、流れ星」 遊「本当ですね」 闇「流れ星って儚いよな…まるで人みたいだ」 遊「人、ですか」 闇「生命も記憶も儚いと思う。星から見たら一瞬だ」 遊「なら今を大切に、ですね。 アテムさん、大好きです。この瞬間も これからも」 闇「オレも大好きだぜ、遊星!」



遊「アテムさん」 闇「どうした遊星?」 遊「一緒に寝ませんか」 闇「またそれか?つか遊星と寝たら色々危なそうだから嫌だ!」 遊「嫌ですね、 何もしませんよ」 闇「じゃあその手と涎何だよ!」 遊「あ、いけね☆」 闇「遊星がどんどん欲望さらけ出し始めたし可笑しくなってきた!?」



闇「ぎゃあァァァァ!!」 遊「……」 闇「ひぃやぁぁぁぁ!」 遊「……」 闇「う ひゃぁぁぁぁ!」 遊「……アテムさん」 闇「な、ななななんだ、ゆゆゆゆ遊星!」 遊「怖いなら止めます?」 闇「っっきゃあぁぁぁぁぁぁ!」(だきっ) 遊(…! まぁ、いいか…) ホラー映画鑑賞中



遊「うーん…」 闇「何悩んでるんだ、遊星?」 遊「最近、アテムさんと寝てないなぁって…」 闇「はい?」 遊「アテムさんと寝ると暖かいし、何より安心する」 闇「へ、へ?」 遊 「あと出来ればそのまま事に発展しt「遊星のバカ!それ以上言うなッ!!」」



闇「うぅ…」 遊「どうしました?」 闇「これ…」 遊「これは、数学ですね」 闇「全然、わかんないぜー!」 遊「あぁ、これはこの式を当て嵌めれば解けます」 闇「…おお!解けた!じゃ、これは?」 遊「これは……って、アテムさん。全部聞くつもりじゃ …」 闇「い、いや…」 遊(図星だな)



闇「寒い…ッ」 遊「そう、ですか?」 闇「日光は暖かいけど! 風が冷たいんだぜッ!」 遊「アテムさんって寒がり?」 闇「冬なんて来なくていいぜ…」 遊「……アテムさん、こっち」 闇「?」 遊「これなら寒くない」(抱きつ く) 闇「!!?」 遊「暖かいです」 闇 「…ッ!耳元で喋るな!」



闇「うわぁァァァァァァ!」 遊「どうしたんですか、アテムさん!?」闇「ね、寝坊したァァァァ!」 遊「はい…?」 闇「こうなると学校行きたくないぜ!」 遊「アテムさん……今日は代休で休みです」 闇 「へ…?」



遊「アテムさん、デー ト何処に行きたいですか?」 闇「んー… オレは遊星が一緒なら何処でもいいぜ!」 遊「…!じゃあ、海に行きませんか?アテムさん、行きたいって言ってたし」 闇「じゃあ、早速行こうぜ!」


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