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「この…ッ!離せ!!」
「いやだね」

様々な人が行き交う日曜のショッピングモール。たまたま買い物に来ていた凌牙はそこで因縁ありまくりの相手Wに出会ってしまった。なんて最悪な日なんだと内心嘆いていたが、それはいきなりWが凌牙に抱き着いてきたことにより益々強くなってしまう。

「なんで抱き着くんだ!?とうとう頭湧いたか!?」
「お前が嫌がる顔が見たかっただけだ」
「…!やっぱり貴様は最悪な奴だな!人が嫌がる姿見て喜ぶなんてな」
「ふん。お前はオレのいちばんのファンなんだろう?ありがたくサービスを受け取れ」
「誰が受け取るかッ!」

珍しくぎゃんぎゃん騒ぐ凌牙を見たWは密かに笑う。何時も見たいな歪んだものではなく、純粋な笑いだった。

(誰がお前を好きだなんて言ってやるか。さて、何時気がつくかな?)


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