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「遊星、大好き」
「……いきなりどうしたんですか?」
「ん?なんとなく」
「なんとなく、ですか…」
アテムさんはいつも突然「遊星、大好き」なんて言う。確かにオレとアテムさんは付き合っている。だが未だにキスすら出来ていないという…清いままなのだ。それでもオレは満足していた。けれどもアテムさんが「大好き」って言う度に進展しない付き合いに不安を感じてるのかと思ってしまう。だからこの言葉を聞く度にこう聞き返すのだ。
「アテムさんは今のお付き合いに不安があるんですか?」
それでも彼はこう言う。
「違うぜ。オレは遊星が大好きだから言うんだぜ」
不安じゃないただ素直に好きだから言うのだと。その言葉がくすぐったくて嬉しくて。
何度も聞きたいから、今日も進展しない付き合いを続けていく。
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