ネコネココネコサンプル2 | ナノ



サンプル2(R18)

耳を舐められれば、ざらりとした舌が肌を擦り、その音も直に感じ全身の力が抜けて切ってしまう。春歌がくたりとベッドに身を沈めれば、蘭丸はチャンスだと言わんばかりに春歌のワンピースを剥ぎ自身も熱くなった身体の熱を発散させようと上半身裸になる。下着姿になってもまだ身体に力が入らないのか抵抗の意思は見受けられない。これまたチャンスだと蘭丸は慣れた手つきでブラのホックを外し、肩からブラを抜きとった。
「やっ」
 反射で春歌が胸を隠すより早く蘭丸が谷間に顔を埋めてしまう。谷間と言っても吊りがなくなった胸は肉が横に流れ美しい谷間を作ってはいないのだが蘭丸は気持ち良さそうに顔を沈め、右手で春歌の胸を優しく揉む。下からたぷたぷと持ち上げる様に揉むのが好きらしく表情はよく見えないが、その代わり尻尾を垂直に立てているのが瞳に映った。
「……あっ、分かりました」
「何がだ?」
「神宮寺さんが言おうとしていた事です。尻尾が垂直に立つのは……」
「あ、こら。言うな!」
「ふふ。蘭丸さん仔猫みたいですね」
 言葉にせずとも既に意味を十二分に理解した春歌はセックスの最中だと言うのにまるで子供の様な笑顔で嬉しそうに笑い、蘭丸の頭を撫でる。これでは春歌が母猫で蘭丸が仔猫みたいだと蘭丸自身も感じてしまったのか、顔を上げて春歌の瞳を見つめる。しかし春歌の目に映った瞳は仔猫なんて可愛らしいものではなく捕食をしようとする獣の瞳だった。
「じゃぁ、ミルクくれよ」
「え? ひゃあぁっん!」
 口端を上げにやりと笑った蘭丸の思考を全て理解する前に春歌は声を上げていた。触れていない片方の胸の中心をぱくりと口に含み、ちゅうっと吸いあげたのだ。もちろん春歌からミルクなど出るはずもなく出てくるのは春歌の甘い声だけで、その声すらも楽しんでいるのか吸いながらも蘭丸はくすりと笑った。「やぁっ、だ、だめぇ。あ…吸っちゃ、いや」
「ん、すげぇ。いつもより感じてんのな」
「んあっ!」
 吸われて勃起した乳首をざらりとした舌で舐めれば春歌は身体を仰け反らせて喘ぐ。いつもより激しい呼吸は強い快感を示している証拠であり、無意識に掴んだシーツの波がいつもより荒い。胸への愛撫だけでいつものセックス以上に乱れている彼女をもっと乱れさせたいと乳首を指でぴんと弾き、その指を下半身へと滑らせた。
「あっ、蘭丸さ」
「すげぇ、濡れてる。前までびしゃびしゃだな」
 普段なら下着の中が濡れていても外側から分かるのはクロッチ部分だけだが、今の春歌は蘭丸に足を持ち上げられたのではなくベッドの上で仰向けに寝そべっているだけだ。だが下着はフロント部分まで濡れており、桃色の下着が愛液で変色しているのは誰が見ても分かってしまう。蘭丸の言葉に春歌は生理的な涙をぽろぽろと流し、見ないでと言わんばかりに震える手を下半身へと伸ばしてきた。
「隠そうとすんな。可愛いんだから」
 伸ばしてきた手を掴み掌へキスを送る。全身の神経が過敏になっているのか、舌で舐めれば身体が一際大きく震えた。余程舌から与えられる刺激が気持ちいいのか、今の春歌なら全身を舐めるだけで達してしまいそうな程だ。だがそんなプレイをするのは趣味ではないし、何より蘭丸自身が全身を舐め終える前に我慢出来なくなってしまう。可愛い彼女の前では驚くほど子供な自分が現れてしまう事にバカだなと思いつつも悪くないと思えてしまうのであった。
 頭を春歌の下半身まで下ろしながら円を描きながら内腿を撫でれば春歌の肌が粟立つ。びくびくと仄かに震える腿の緊張を解しながら触れつつ蘭丸はゆっくりと春歌の足を開脚させた。クロッチ部分は愛液で濡れた事で薄い下生えが見えており、最早下着の意味など成していない。クロッチ部分を横へとずらせば、突然触れた外部の空気に春歌は身を縮こませるが現れた膣口は蘭丸を待ちわびているのか開閉を繰り返す。指を中に挿入するどころか触れてもいないのに、自身を求めている肉を見つめれば本能的に食べたいと思ったのか舌なめずりをした。
「すっげ、美味そ」
 顔を近づければ、だらだらと流れ出る愛液の匂いが鼻につく。決してかぐわしい香りとは言えないのだが、まるで極上の蜜に思えてしまうのは愛しい彼女のモノだからなのだろうか。秘部へ唇が付く程に寄せれば春歌は思わず蘭丸の髪の毛を掴んでしまった。顔を上げれば潤んだ瞳でゆっくりと首を横に振る春歌の姿が映る。これから蘭丸が何をするのかを悟り且つ自分がどうなってしまうのか予想が出来たのか、唇は「いや」と言う形を示す。だが春歌の悲痛な願いは蘭丸の「悪ぃ」と言う唇の動きと共に砕け散った。
「やあっ……〜〜〜〜〜〜っ!」
 肉を横に広げ舌で愛液を拭いとる様に舐め取る。普段でも舐めさせない場所を舐められ、しかも今は猫のざらりとした舌で舐められている。言い知れぬ快楽が春歌の中を駆け巡り、掴んでいた蘭丸の髪の毛を更にぎゅっと強く掴んでしまう。普段の春歌なら蘭丸が痛がるような事はしない。セックスの最中ですら顕著に表れる気遣いに蘭丸は嬉しくもあったし好きな所でもあった。だが今の春歌は蘭丸の痛みなど気にする事なくただひたすら与えられる快楽に耐えようと必死で、蘭丸が思わず痛みを覚える程に髪を掴む。春歌の乱れた姿を見るのは初めてであり嬉しいものであった。結局の所、春歌であれば何でも嬉しいのだ。それほど春歌に惚れているのだと自覚しながらも、目の前の肉の動きに興奮が収まることはなく、蘭丸は舌に力を込め春歌の膣内へと押しこんだ。
「ひぅっ! や、やらぁ…なか、へん」
「んぅ…ふっ」


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